古代(Antike)はマック・ゲルツによるロンデルシステムを使った2~6人用のゲームです。プレイヤーは古代国家の主となり、資源を産出したり、軍隊を調えたり、侵略したりして、規定枚数の人物カードを集めることを目指します。
ロンデルについて
マック・ゲルツの作品には、ロンデルを使った作品があります。古代はその内の最初の作品なのですが、他の作品の方が有名かもしれません。
- 2005年 古代
- 2006年 インペリアル
- 2009年 インペリアル2030
- 2010年 ナヴェガドール
- 2012年 古代/決戦
- 2014年 古代Ⅱ
ロンデルでは等分割された円のそれぞれにアクションが書かれており、その上でコマを進めることでアクションを実行します。
その際、1~3マスまでは無料で進むことができ、それ以上進めるにはコストを支払わなくてはなりません。
このアクションの配置が絶妙で、連続すると都合がいいようなアクション同士は離して配置されています。もちろんコストさえ払えば好きなアクションができるのですが、浪費ばかりもできません。
こういったジレンマがロンデルの面白いところです。
行いたいアクションはすべて自分で決めることができるため、ダイスのような運要素はありません。そのため、先々まで見据えてアクションを行う必要があり、経験の差がでやすいゲームでもあります。
古代(Antike)について
古代で行えるアクションは資源を産出する「大理石」「鉄」「金」の3つと、「武装」「知識」「行軍」「神殿」の全7種類です。ロンデルは8分割されており、「行軍」が向かい合うように2マスあります。
得点でもある人物カードは、いくつかの条件を満たすことで獲得することができます。
たとえば、「自分の保有都市5つごと」「保有神殿3つごと」といった条件を満たすことで手に入り、1度手に入れたカードは失うことはありません。
そのため、全員が全員戦わなければならない訳ではなく、いろいろな方法で得点を集めることができます。
戦闘は単純に1ユニットずつ失っていくので、運要素はありません。もちろん攻めれば攻めるほど疲弊していくので、他のプレイヤーに攻め込まれやすくなってしまいます。
すべてが公開情報で運要素もなし
所持金や資源なども公開情報で運要素もありません。そのため、しっかり状況を鑑みつつ、アクションを選ぶ必要があります。
久しぶりに遊んだのですが、ルール説明から入り、4人で2時間弱かかりました。
序盤は拡大していくのが基本なので、どうしても似たようなアクションになりがちです。ただ、得られる資源の種類が変わってくると、だんだんと動きが変わってきて、それぞれの路線に分かれていきます。
今回はほとんど戦いにでず(攻め込まれてはいましたが)、知識と神殿で人物カードを獲得していったプレイヤーの勝利でした。
BGGによるとベストは5人です。
考えることはいろいろありますが、やること自体は毎回1つのアクションを選ぶだけなので、それほど難しくはありません。「あれをしたいから、その前にこれをやる」というのも分かりやすいです。
5~6人で、それなりにしっかりしたボードゲームをというときに重宝するゲームです。テキスト効果や例外処理などもないので、ボードに集中することができます。ただし、当然直接攻撃があるので、その辺は好みが分かれるところでしょう。
現在は、ほぼ同じゲームである古代Ⅱが流通しています。こちらは3~6人用になっています。