パンダは全7トリックのうち、最後のトリックに勝たないようにする3~6人用のカードゲームです。カードには1~13の数字の他、ドラゴンや4種類の動物が描かれています。ラウンドを繰り返し、もっとも得点が低くなることを目指します。
パンダについて
カードは青、紫、緑、赤の4色で、それぞれに1~13までとペット、ドラゴンがあり、合計60枚です。各色には強弱があり、強さの順はカードに描かれています。
すべてのカードをシャッフルし、8枚ずつ手札を配ります。
各自は手札を確認したら1枚を伏せて出します。その後、一斉に公開して、もっとも大きい数字を出した人からリードを行います。この際にペットやドラゴンは選べません。
リードから順番に時計回りにカードを出していきます。カードは、より強いものを出さなくてはなりません。もし、手札に強いものがなければ、もっとも弱いものを出します。
ドラゴンはどの数字よりも強く、ペットはドラゴンよりも強いです。ただし、トリックの途中でドラゴンやペットが出た場合、以降は強さに関係なく、どのカードでも出せるようになります。
また、同じ数ならば2枚出しすることもできます。(もちろん前のカードより強い必要があります)2枚出しした場合は山札から2枚を引き、1枚を手札、もう1枚を捨札にします。2枚出しされたからといって、次も2枚出しをする必要はありません。
トリックに勝った人が次のリードを行い、これを手札がなくなるまで繰り返します。
ポイントに関係するのは最後のトリックのみです。また、ペットカードが特殊な効果をもたらすのも最後だけです。
得点計算
7トリック目を勝った人は、自分が出したカードの数字分、得点を獲得します。
特殊効果
ドラゴン
6トリック目まではどの数字よりも強いですが、7トリック目は0として扱います。また、0の他に数字が書かれており、これは最後の得点に加算されます。
猿
得点を与えるプレイヤーを自分で決めることができます。
虎
これまでに獲得した自分の得点を0にします。
ワニ
自分を除くすべてのプレイヤーは最後のトリックで出されたもっとも大きな数字分だけ、得点を獲得します。
パンダ
自分の得点から20点を引きます。また、次のラウンドは14枚カードを引き、そこから8枚を選ぶことができます。
ペットが複数枚出された場合、もっとも強いペットの効果しか発動しません。
ゲームの終了
12ラウンド行うか、誰かが222点に達するとゲーム終了です。
もっとも得点が低いプレイヤーの勝利です。
5本のきゅうり系カードゲーム
ルールを聞いた段階で「5本のきゅうり?」と感じる人も多いかもしれません。実際のところ、5本のきゅうりに、さまざまなルールや特殊効果を足したようなゲームです。
この日は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで1時間ほどでした。ちなみに誰も222点まではいかなかったため、12ラウンドフルで行いました。
最初は、なかなか取っつきづらいです。というのも、4種類のペットカードはイラストが描かれているだけでアイコンやテキストがないため、効果を覚える必要があります。そのため、ゲーム中に何度も効果を確認する必要がありました。
また、このゲームではスートフォローはありません。そのため、リードの色に関係なく、とにかく強いカードを出していくことになります。また、同じ数字であっても強い色ならば出すことができます。
もし、出せない場合はもっとも弱い数字をだすため、最後のトリックで勝たされてしまう可能性が高まります。
2枚出しをすると新たにカードを引けるというのも変わっていて、これにより形勢逆転のチャンスが残されます。
独特なルールなので、慣れるまでに多少かかりますが、5本のきゅうりが好きな人にオススメです。
タイトル | PANDA! |
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発行年 | 2017年 |
プレイ人数 | 3~6人 |
プレイ時間 | 30~40分 |
デザイナー | Péter Szöllősi |