ナイトフォールは怪物たちを率いて世界の支配者となることを目指す2~5人用のゲームです。デッキ構築ゲームですが、最初にサプライをドラフトして決めるのが特徴です。
Nightfall(ナイトフォール)について
各プレイヤーに12枚の初期デッキを配ります。デッキの構成は全員同じです。
負傷カードを人数×10枚用意して、表向きの山札として置いておきます。
ドラフトカードをシャッフルして、各自に4枚ずつ配ります。そこから1枚を選び、左隣に渡します。次にその3枚から1枚を選び、残りを左隣に渡します。最後は2枚のうち、1枚をゲームから取り除き、もう1枚を共有のサプライに出します。
ここで選んだ2枚は自分だけのサプライとなります。残ったドラフトカードから共有サプライが8枚になるようにカードを追加します。
選ばれたサプライのカードを準備します。
ゲームは終了条件を満たすまで時計回りに手番を行っていきます。
手番では4つのフェイズを順番に行います。
手番の流れ
戦闘フェイズ
場に出ている自分のミニオンを使い、他プレイヤーを攻撃します。
相手プレイヤーは同じようにミニオンを使ってブロックすることができます。ブロックしきれない分はプレイヤーへのダメージとなり、その分だけ負傷カードを捨札に追加します。
その後、場に残ったミニオンをすべて捨てます。
チェーンフェイズ
手札からカードをプレイします。最初は好きなカードを出すことができます。次からは左上に描かれた月の色が一致するようにカードを出していきます。色がつながっていれば何枚でもプレイすることができます。
手番プレイヤーがカードを出し終えたら、他のプレイヤーも1回ずつ同じようにチェーンをつなげていくことができます。この場合も色がつながる限り何枚でもカードを出すことができます。
全員が出し終えたら最後に出されたカードから逆順に効果を解決していきます。
獲得フェイズ
影響力を使ってカードを獲得することができます。獲得したカードは捨札に入ります。
影響力は基本2あり、手札を1枚捨てるごとに1ずつ追加されていきます。
カードは何枚でも獲得することができます。また、影響力を使い切る必要はないため、好きなだけカードを捨てることもできます。
クリナップフェイズ
手札が5枚になるように山札からカードを引きます。山札がなくなったら、捨札をシャッフルして新たな山札を作ります。
手札に負傷カードがあれば、その効果を1回解決することができます。
ゲームの終了
負傷カードの山がなくなったら、そのフェイズを最後まで行いゲーム終了です。
手札、捨札、山札にある負傷カードを数え、もっとも枚数が少ないプレイヤーの勝利です。
ドラフト+デッキ構築
見慣れたメカニクスを採用していますが、さまざまなところに個性を感じるゲームです。
その1つがチェーンです。
チェーンは色がつながっていれば何枚でも出せる上、他のプレイヤーの手番にも出すことができます。そもそものルールとして、このゲームでは戦闘フェイズが先に来るため、他のプレイヤーの手番にカードを出しておかないと戦闘することができません。
カードは大きく分けてミニオンとアクションの2種類です。
ミニオンは体力と戦力が設定されており、他のプレイヤーを攻撃するために使用します。体力管理も変わっていて、ダメージを受けるごとに90度ずつ時計回りに回転していきます。カードの4辺に体力バーが描かれているため、これがなくなってしまうと捨札になってしまいます。ミニオンによって1~4の体力が設定されています。
アクションは即時効果で、効果を解決したらそのまま捨札になります。
カード左上には大きな月が1つ、小さな月が1~2つ描かれています。チェーンの際は小さな月の色のカードをつなげていくことができます。そのため、この辺りの色もしっかり確認しておかないと上手くカードがリンクしていきません。
もう1つが勝敗です。
一般的なデッキ構築は得点カードを獲得することでゲームに勝利します。ただ、得点カードは効果をもたないことが多く、どのタイミングで得点に切り替えていくかが重要でした。
ナイトフォールでは相手に負傷カードを押しつけることでゲームに勝利します。ただし、負傷カードはプラスの効果になっています。具体的には、クリナップフェイズで手札にある負傷カードをすべて捨てて、その枚数×2枚を山札から引くことができます。
そのため、ダメージを受けるほどドロー枚数が増えて逆転しやすくなっています。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで80分ほどでした。処理が独特なため、最初は時間がかかりますね。また、カードはすべてテキスト効果なので、それを読み込むだけでも時間がかかります。
序盤は「ルールは分かったけど。で、どうすればいいの?」といった感じでしたが、実際にカードの効果を解決していくうちに、だんだんと方向性が分かってきました。
今回わたしは影響力を高めたり、獲得コストを下げたりするカードを中心に獲得していったのですが、攻撃に切り替えるタイミングが遅れて最下位に終わってしまいました。
これは繰り返し遊びたくなるゲームですね。他のプレイヤーの手番でも自分のカードが出せるため、ダウンタイムが気にならないのもポイントです。
まずは何度か遊んでみてすべてのカード効果を把握したいです。
デッキ構築が好きな人にオススメです。
現時点で日本語版は発売されていませんが、和訳ルールとシールが公開されています。
和訳ルールの部屋 | 奇跡家分館
タイトル | Nightfall |
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発行年 | 2011年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 45分 |
デザイナー | David Gregg |
https://gokurakism.com/dbuilding/