今年、日本語版が出る予定のアルルの丘ですが、この前、久しぶりにやってみて、改めて面白いなと感じたので、今回ソロプレイをしてみました。
何度かソロプレイをしてみて、アルルの丘をプレイする上でのポイントについて考えていきます。
アルルの丘 ソロプレイ
アルルの丘は、アグリコラやカヴェルナなどの作者でもあるローゼンベルクの2人用ゲームです。膨大な種類のアクションがあり、初めてプレイすると途方に暮れてしまうほどですが、やればやるほどいろいろな戦略が見えてくるゲームです。2人用ゲームとして非常におすすめです。
ソロプレイの場合、特に専用のセットアップをする必要なく、2人用のときと同じ全9ラウンドをプレイします。ただし、別の季節のアクションは行えません。
ポイント1 丸太(木材)をどうするか
アルルの丘で、木材を確保する方法は大きく3つあります。
1.夏のアクション:木こり
持っている斧に応じて丸太を得ます。(3 4 5 6と取れる数が増えていきます)
もっともオーソドックスなやり方で、1度マーカーをあげてしまえば安定して丸太を得ることができます。
ただし、道具マーカーを最後まであげても得点がありません。
2.冬のアクション:丸太商人
1食料を支払い、丸太4を得ます。
わざわざ道具マーカーを上げる必要がないので、すぐに丸太4を得ることができます。
食料を支払う必要がありますが、アルルの丘では食料は比較的手に入りやすいので、1くらいなら問題ないでしょう。
3.夏のアクション:森林官
このアクションで、直接、丸太を得る訳ではありませんが、ボード上に森林タイルが置かれます。森林タイルがあれば、夏が終わるごとに収穫として丸太を得ることができます。
他にも丸太を得るアクションはありますが、1度に複数枚取れるのは主に上記の3つです。
何度かやってみた感想としては、丸太商人が安定して強いような気がしています。
木こりはもっとも多くの丸太を取ることができますが、そこまで上げるまでにアクションがかかりますし、最大まであげても得点がないのが痛いです。
また、序盤に森林タイルの数を確保できるならば森林官も強いです。
2人用で初手 森林官というのは、定石の1つかもしれません。
ポイント2 運搬車を作るタイミング
安定して食料を確保するには、運搬車によって出荷する必要があります。
さらに旅はゲーム終了時の得点にも関係してくるので軽視できません。
ただし、大きい運搬車は、4~7の丸太に1~2の馬と決して軽いコストではありません。
馬を安定して繁殖させるためには序盤に2頭を失うのはかなりの痛手です。
また安定して木材が確保できていないと、複数台の大きい運搬車を作るのは難しいです。
家畜をそこまで重視せず、旅や布で得点を稼ぐのならば、3ラウンドには大きい運搬車がないとキツいでしょう。できれば早い段階で複数台は欲しいです。
そのためにも先のポイントである丸太の確保が重要になってきます。
ポイント3 どの分野の得点を重視するか
前の記事でも述べた通り、アルルの丘では1分野だけの特化では、ほぼ勝つことができません。
(参照:アルルの丘連戦 勝利点が3ケタへ)
満遍なく得点を取りつつ、どこかを強化するのが基本的なやり方です。
1.布タイル
亜麻布、毛織物、革といった製品をどんどん加工して、得点を伸ばします。
亜麻布1点→2点、毛織物1点→2.5点、革1点→2.5点
さらなる得点アップとして、いくつかの建物を利用することが考えられます。
2.家畜
早い段階で繁殖体制を整え、家畜を殖やし続けます。
馬屋を3つとも建てると、冬ごとに家畜が6頭殖えることになるので、いち早くこれを目指します。また、家畜があると収穫の際に食料や毛糸が出るというメリットがあります。
馬屋を建てるためには、深緑色の建物である「大工の工房」が非常に強力です。
逆にこれなしで馬屋3つは相当キツいです。
3.ホームボード上の建物
得点が高い建物を建てることで、高得点を目指します。
建物にはそれぞれ効果がついているので、それをうまく活用することで展開が楽になります。ただし、建物はランダムで登場するものもあるため、それに応じて戦略を考える必要があります。
恐らく大きく得点を稼げるのは、この3パターンです。
中でも、もっとも高得点をたたき出せるのはホームボード上の勝利です。
これだけで50点以上とるのも難しくありません。
もちろんどれかにこだわるのではなく、トータルに高得点を狙っていく方法も有効です。
ただし、2人でやっている場合、どこかがバッティングする可能性が高いです。
ソロプレイをこなしてみて
今日、ソロプレイを2回行い、それぞれ得点が104.5点、107点でした。
なかなか110点まで届きませんね。
今回は丸太の確保を森林でやってみようかと思い、森林官からの労働者で1ラウンド目から2枚の森林タイルを配置し、さらに以降のラウンドで増やして毎回4枚でるようにしてみました。これはこれで結構有効な手ではないかと思います。
そこから関連して思ったのですが、ソロプレイにおいて、非常に重要なアクションは「労働者」ではないかと考えています。
「労働者」はカヴェルナでいうところの模倣で、同ラウンドで同じアクションを行うことができます。それにより、先ほどのような1ラウンド目から森林タイル2枚ということが可能になります。
他にも丸太商人2回で、1ラウンドで丸太8枚というのは運搬車を作る上で非常に強力です。
「労働者」をいかに活用するかがソロプレイでの得点アップのカギだと思います。
とりあえず説明書に「並外れた得点」と書いてある110点以上を目指したいですね。
アルルの丘に関する記事
⇒アルルの丘の感想+自作スコアシート
⇒アルルの丘連戦 勝利点が3ケタへ
⇒アルルの丘の注目すべきアクションと建物