オーズトラリアはパラレルワールドのオーストラリアを舞台に旧支配者たちと対峙する1~4人用のゲームです。NPCとして旧支配者がゲームに参加するため、場合によってはプレイヤーではなく、旧支配者が1位になることがあります。
オーズトラリアについて
ゲームボードは両面仕様になっており難易度が異なります。
各プレイヤーは個人ボードと自分のコマ、初期資金を受け取ります。ゲームボードに調査タイルを置き、初期セットアップを行います。
手番では個人ボードにあるアクションスペースにコマを配置することで、アクションを実行します。各アクションには時間が設定されており、実行するとその分だけ時間トラックが進みます。
- 線路の敷設
- 採掘
- 人材の雇用
- 軍事ユニットの購入
- 輸入/輸出
- 農場
- 攻撃
- キューブの回収
また、同じアクションを行う場合は、すでに配置されているコマ数だけ追加コストが必要になります。
アクションは時計回りではなく、時間トラックで最後尾にいる人が行います。
一定数時間が進むと旧支配者もゲームに参加します。
旧支配者も同じ時間トラックを使うため、最後尾になると行動を起こします。旧支配者は黙示というイベントと移動を行います。
旧支配者が農場まで移動すると、その農場は荒廃してしまいます。また、各プレイヤーの拠点である港までくると強制戦闘が発生します。
ゲームの終了条件は以下の2つです。
- すべてのディスクが時間トラックの53に到達、または通過。
- あるプレイヤーの港が旧支配者の攻撃によって失われた。
いずれかの条件を満たすとゲーム終了で得点計算を行います。
もっとも合計得点が多いプレイヤーの勝利です。旧支配者も得点計算を行うので、場合によっては旧支配者が勝ちます。同点の場合も旧支配者の勝利です。
ああ、せっかく作った農場が……
大まかな流れは線路を敷いて、農場を作り、軍備を整えて、旧支配者に対抗するという感じです。戦闘はカードをめくることで判定を行います。
攻撃できるのは旧支配者だけなので、プレイヤー間の争いはありません。タイルの配置やカードの取り合いでインタラクションはありますが、直接攻撃するわけではないのでギスギスすることもないです。
主な得点源は農場タイルなのですが、敵がやってくると0点になってしまいます。そのため、軍備が整ったら積極的に倒していく必要があります。ちなみに倒した敵も得点になります。
旧支配者という言葉から察しがつく人も多いと思いますが、敵としてクトゥルフやショゴス、ミ=ゴなどが登場します。ただ、そこまで強力なわけではないので、しっかり軍備を整えれば十分に倒すことができます。
今回は3人全員が初プレイでルール説明からプレイ終了まで2時間半ほどでした。
ルール量は多いですが、一度ゲームが動き始めればやることはシンプルです。あとは敵の動きを予測しつつ、どこまで軍備を整えていくかがポイントになってきます。
中盤からどんどん敵が目覚めて移動し始めるのですが、それによってせっかく作った農場が次々と荒廃していきます。特にわたしの港は強力な敵から近かったため、終盤には本拠地である港にまで攻め込まれました。
なんとか撃退することができましたが、損害が大きく得点は伸びませんでした。
最終的にボード上の敵を殲滅したため、旧支配者もほとんど得点を取ることができませんでした。
旧支配者という共通の敵がいながらも協力ではないという不思議なプレイ感のゲームです。ちなみにヴァリアントルールで完全協力ゲームとしても遊ぶことができます。完全協力ゲームでは全員が旧支配者よりも得点が多ければ勝利です。
他にもソロモードがあったり、2人プレイ用選択ルールがあったり、難易度を高める設定があったりとゲームの種類が豊富です。ゲームボードの裏面を使用するだけでも結構変わりそうですね。