バベルはチグリス・ユーフラテス側沿いに神殿を作ることを目指す2人用ゲームです。5種類の民族カードがあり、それぞれが特殊能力を持っています。作者の1人はウヴェ・ローゼンベルクです。
バベルについて
石切場と5つの神殿建設地が描かれたゲームボードを両プレイヤーの間に置きます。神殿カードは1~6まであり、数が大きくなるほど枚数が少ないです。各自のコマを石切場に配置します。
民族カードはメディア人、シュメール人、ヒッタイト人、ペルシア人、アッシリア人の5種類でそれぞれ12枚ずつあります。
民族カードをシャッフルして、手札として5枚ずつ配ります。
手番では以下の3つのフェイズを行います。
1.民族カードを引く
山札から民族カードを3枚引きます。
山札がなくなったら捨札をシャッフルして新しい山札を作ります。
2.アクションの実行
5種類のアクションを好きなだけ行います。
民族の移動以外は同じアクションを何度行っても構いません。
コマの移動
手札を1枚捨てることで、その色の場所にコマを移動させます。
移住
コマがあるところにカードをプレイします。
置けるカードに種類や枚数の制限はありません。
神殿の建設
コマがあるところに神殿カードを置きます。
神殿カードは1から順番に置いていかなければなりません。
また、最大で置かれているカード枚数分しか建てることができません。(5枚置いていれば5までの神殿が作れる)
民族の移動
ある列の民族カード3枚を好きな列に移動させます。
特殊能力の発動
同じ民族が3枚以上並んでいる場合、特殊能力を使うことができます。能力を使ったら、そのうち1枚を捨てます。
能力は神殿破壊、神殿強奪、離散、寝返りといった感じで相手プレイヤーを攻撃するようなものがほとんどです。
3.神殿カードを引いて並べる
神殿カードの山札から2枚を引き、自分の石切場に並べます。
ゲームの終了
ゲームの終了は以下の3種類です。
- 建設した神殿の段数が15以上で相手が10未満。
- 相手が10以上だったら先に20以上になる。または相手の段数を10未満にする。
- 神殿カードを引ききった場合は同点。
上記2つの条件を満たしたプレイヤーの勝利です。
お互いに邪魔しまくって神殿を建てていく
カードには民族名と効果の簡単な説明が書かれているので、多少の言語依存があります。
基本的にはカードをプレイして神殿を作るの繰り返しなのですが、特殊効果によって神殿を壊されたり、奪われたり、せっかく並べたカードを捨てられたりします。
そのため、いかにして相手の邪魔の隙を突いて建てていくかがポイントになってきます。
民族カードや神殿カードの引き運も結構あり「この数字の神殿が来てくれれば一気に建てられるんだけど」ということもよく起こります。
特殊効果は相手を邪魔するものばかりなので、直接攻撃が苦手という人にはオススメできません。
お互いに派手に攻撃し合うタイプのゲームなので遊ぶ人を選びそうです。