ビッグショットは投資家として高価な土地を獲得することを目指す2~4人用のゲームです。シンプルなルールですが、競り・エリアマジョリティ・バッティング・借金とさまざまな要素が含まれています。
ビッグショットについて
ランダムに4色のキューブをオークションマスに4つずつ置いていきます。各プレイヤーは4色のうち1色を担当し、その色のマーカーと初期資金を受け取ります。
手番プレイヤーはダイスを振り、今回どのオークションマスのキューブを競るかを決めます。
手番プレイヤーの左隣から競りを行います。競りは1回パスをしたら以降は参加できません。もっとも高値をつけたプレイヤーはその分のお金を支払います。
また、ラウンドに1回借金することができます。借金は1回目は9金、2回目は8金、3回目は7金と1金ずつ少なくなります。ただし、すべてマイナス10点です。1金1点なので基本的にはすればするほど損をします。
その後、4つのキューブを自由に配置します。
ただし、1つのエリアには7つまでしかキューブを置くことができません。7つ置かれると即座にその場所の所有権が決まります。もっとも数を多く置いているプレイヤーが所有者となりますが、同数の場合はバッティングで権利がなくなってしまいます。
たとえば、赤3、橙3、紫1と置かれた場合、所有権を獲得するのは紫です。
エリアには数字が書かれているものと「×2」と書かれたものがあります。「×2」を獲得すると隣接する自分のエリアの価値が2倍になります。
これをすべてのキューブがなくなるまで繰り返します。
終了までに7個置かれなかったエリアもそれぞれマジョリティを比べて所有者を決めます。
(所持金+土地の価値)ー(借金)を合計し、もっとも多いプレイヤーの勝利です。
ただし、2エリア以上を持っていないプレイヤーはゲームから脱落します。
どこまで借金するか
2001年のアレックス・ランドルフの作品ですが、最近リメイクされて入手しやすくなりました。さらに今年Engamesから日本語版が出る予定です。
ダイスは競る場所を決めるためだけに使用するので運要素はほとんどありません。
どこまで借金をするか、何個までキューブを置くのかの見極めがポイントになります。
各エリアは7つまでしかキューブが置けないため、4個置くと確実にマジョリティが取れます。しかし、キューブは有限のため、すべてのエリアにそう置く訳にもいきません。また、上手いこと競り落とせないと意図せぬキューブを置かれてしまい、かっさらわれてしまうこともあります。
キューブ1つでエリアが獲得できたときの「してやったり感」はなかなかです。
ビッグショットには収入がありません。そのため、借金をすることが前提になっています。けれども借金はすればするほどマイナスです。
「だったらそのままお金残しておけばいいのでは?」と思いますが、エリアを2個以上取る必要があるため、必ずオークションに参加しなければならないようになっています。
今回は4人で遊びました。
借金をしまくってエリアをたくさん取っていくプレイヤーに対し、わたしはできるだけ借金を抑え、あまり人がこなそうなエリアを狙いました。
自分の色のキューブが終盤に溜まっていたため、たまたまお金を残していたわたしが最後に棚ぼた的に2つのエリアを獲得しましたが、結局、高得点のエリアを取っていたプレイヤーには追いつけませんでした。