Cat in the box(キャットインザボックス)は3~4人用のトリックテイキングゲームです。4スートありますが、カードにはスートが記載されていません。カードを出すときに何色か宣言することで初めてそのスートになります。
ゲーム中にパラドックスが生じてしまうと、そこでラウンドが終了してしまい、得点を失ってしまいます。
Cat in the box(キャットインザボックス)について
カードは1~8までが5枚ずつの合計40枚です。他に登場したカードを示すための研究シート、ビッドを表すためのプレイヤーカード、プレイヤーチップがあります。
4人で遊ぶ場合はすべてのカードを使用します。3人で遊ぶ場合は7と8のカードを抜いておきます。
ゲームは人数分ラウンドを行い、各ラウンドは3つのフェイズで構成されます。
ラウンドの流れ
1.準備フェイズ
各プレイヤーに10枚ずつカードを配ります。手札を確認したら、1枚を裏向きのまま捨てます。捨てられたカードはこのラウンドでは使用しません。
次にスタートプレイヤーから、このラウンドで何トリック取れるかビッドを行っていきます。
2.トリックフェイズ
ゲームはマストフォローのトリックテイキングです。
切り札は赤固定です。
手札からカードをプレイする際に、赤、青、黄、緑のいずれかの色を宣言します。研究シートの対応するマスに自分のチップを置きます。このカードはすでに使われたことになるため、以降使うことができません。
マストフォローなので、他の人も同じスートを出さなければなりません。
ただし、カードにはスートが描かれていないため別な色を宣言して出しても構いません。その場合、リードスートはもう持っていないことになるため、自分のプレイヤーカードのその色の場所にチップを置きます。以降、そのスートは宣言できません。
すでにチップがその色に置かれていれば、改めて置く必要はありません。また、4色すべてが埋まってしまうような宣言も不可です。
トリックを獲得した人が次のリードを行い、8トリック行うとラウンド終了です。
ラウンドの途中でカードが出せなくなることがあります。この場合、パラドックスが発生したことになり、そのトリックは無効で、誰も獲得せず、そのままラウンド終了となります。
3.得点計算フェイズ
獲得したトリックは1トリック1点です。
ビッドが成功した場合、ボーナス点として研究シート上で連続する自分のチップ枚数だけ得点が入ります。連続とは上下左右につながっている状態で、斜めは含めません。
パラドックスを発生させたプレイヤーは1トリックにつきマイナス1点です。ビッドによるボーナスはありません。
ゲームの終了
スタートプレイヤーを交代して、3人ならば3ラウンド、4人ならば4ラウンド行い、ゲーム終了です。
合計得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
量子系トリックテイキングゲーム
手札の段階ではスートがない不思議なトリックテイキングです。途中でどんどんカードが決まっていくため、よく考えて出していかないとパラドックスが生じてしまいます。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで1時間ほどでした。
いやぁ、これはすごいルールですね。
ラウンドの終盤はパラドックスが発生しやすくなるため、残りの手札を逆算していく必要があります。また、そのスートを持っているかどうかはあくまでも自己判断のため、急に切り札で勝つことが可能なのです。ただし、そうするとパラドックスが起こりやすくなります。
ビッド成功時のボーナス点もオリジナリティが高く、高得点を出そうと思ったら、どのカードを出していくかまで、しっかり考えなければなりません。また、相手のつながりをカットすることもできるため、陣取りのような要素もあります。
今回わたしはビッドを成功させつつ、パラドックスを起こさなかったため、11対10対9という接戦を制しました。
トリックテイキング好きをうならせるような、非常に個性的なゲームです。研究シートでこれまで出されたカードがすべて分かるため、カウンティングが苦手な人にもオススメです。
タイトル | Cat in the box |
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発行年 | 2020年 |
プレイ人数 | 3~4人 |
プレイ時間 | 30~45分 |
デザイナー | Muneyuki Yokouchi |