「カムトゥギャザー(Come Together)」は、1960年代の音楽フェスをテーマにしたボードゲームです。プレイヤーはボランティアを使って観客やアーティストを集め、ステージやキャンプ場を設営し、最高のフェス開催を目指します。
カムトゥギャザー(Come Together)について

ゲームボードの脇に4枚のロケーションタイルを並べます。さらにロケーションタイルごとにカードを並べていきます。
ロケーションタイルには4つのアクションスペースがあり、マスごとに必要なワーカーの数が異なります。
それぞれ「ステージ」「スター」「キャンプ」「オーディエンス」にわかれており、獲得できるカードが違います。
各プレイヤーは個人ボードとコマ類、初期手札を受け取ります。個人ボードは両面仕様になっており、内容が異なります。
ゲームは全3ラウンドです。
アクションの発動が6回行われると、そのラウンドが終了します。
アクションの種類
手番では以下の3つのうち、いずれか1つを実行します。
A.ワーカーの配置
アクションスペースにワーカーを配置します。配置すべき数はスペースに描かれています。
一般的なワーカープレイスメントとは異なり、配置した時点ではアクションが発動しません。
ただしマスに描かれたボーナスは即座にもらえます。
B.ロケーションの活性化
4枚のロケーションタイルのうち、いずれか1枚を選び、そこにあるアクションが発動します。
その後、ワーカーはゲームボード上のヒッピーバスに置かれます。
獲得されなかったカードはすべて捨てられ、新しいカードが補充されます。
C.ワーカーの回収
ヒッピーバスからワーカーを回収します。
回収の仕方は以下の3種類です。
- ストックから1つ追加して、ヒッピーバスにあるワーカーをすべて回収する。
- ヒッピーバスにあるワーカーを1つ破棄して回収し、その後ワーカーの配置を行う。
- 好きな山札からカードを3枚引き、1枚を獲得し、残り2枚を捨てる。
ラウンドの終了
ロケーションの活性化が6回行われるとラウンド終了です。
このとき新聞による得点計算があります。カードに描かれた条件を確認し、得点(または失点)します。
また、フェスが行われればそれによる得点計算も行います。
最後に各キャンプごとの最大ミープル数を確認し、超過しているミープルは捨てられます。
ゲームの終了
3ラウンドが終わるとゲーム終了です。
最終得点計算を行い、もっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
変則ワーカープレイスメント

アクションを発動させる必要があったり、任意のタイミングでワーカーを回収したりと、かなり独特なワーカープレイスメントです。
カードは4種類あります。
ステージ | フェスを開くために必要。 カードの左右に半分のアイコンが描かれており、隣に置いたカードとアイコンが合致すると得点。 |
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スター | フェスの得点源。 開催するために必要なオーディエンスの種類と数が描かれている。 |
キャンプ | オーディエンスを確保するのに必要。 すごろくのようにルートが描かれており、それを進めていくことでボーナスがある。 |
オーディエンス | オーディエンス(ミープル)を獲得。 |
フェスを開くためにはスターを招いて、その人に満足してもらえるだけのオーディエンスを集める必要があります。オーディエンスを確保するためにはキャンプが必要になるため、すべてのカードをバランスよく獲得しなければなりません。
今回は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで2時間ほどでした。
基本的にはスターに描かれたミープルを集めていくセットコレクションです。
それと並行して新聞・ラジオ・テレビ・雑誌というトラックを進めていく必要があり、どこから何を進めるかがとても悩ましいです。
アクションの発動がプレイヤーに任されているのも特徴のひとつです。
自分で発動させると多少のボーナスはありますが、手番を消費してしまいます。そのため、上手いこと相乗りして誰かに発動してもらいたいところですが、もちろん相手もそう思っています。この辺の駆け引きも面白かったです。
また、登場するアーティストの名前も注目ポイントです。
「THE DIXITS」「Trudy Ages」などなど、ボードゲームのタイトルをもじった名前になっているため「あー、これはあれね」と言い合うのも単純に楽しいです。
複雑なテキスト効果などはありませんが、アイコンの種類がそれなりにあるため、リファレンスがあったほうが遊びやすそうです。
音楽フェスが好きな人、変わったワーカープレイスメントで遊んでみたい人におすすめのゲームです。
タイトル | Come Together |
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発行年 | 2022年 |
プレイ人数 | 1~6人 |
プレイ時間 | 60~90分 |
デザイナー | Vegard Eliassen Stillerud Eilif Svensson Åsmund Svensson |
BGGリンク | Come Together | BGG |