「マイトロッコタウン」は、建物を建てて輸送路でつないでいく箱庭タイル配置ゲームです。さまざまな建物の効果を利用して、自分だけの工場タウンを築き上げます。
マイトロッコタウンについて
ゲームボードにタイル類を置いてセットアップします。
各プレイヤーには「森」と「山」のタイルを渡します。
各ラウンドは4つのフェイズで構成されます。
- 生産
- 建設
- 輸送
- 加工
全4ラウンドを行い、もっとも勝利点が多いプレイヤーとなります。
①生産フェイズ
各プレイヤーが所有する建物すべての生産時効果を1回ずつ実行します。
タイルの上に資源を配置しますが、描かれたマスより多くの資源は配置できません。
②建設フェイズ
建設フェイズでは、スタートプレイヤーから順番に手番を行います。手番プレイヤーは以下の3つのうち1つを実行します。
- 建物の建設
- 輸送路の建設
- パス
建物の建設
場にある表向きの建物タイル1枚を選び、コストを支払います。その後、自分のタイルに辺で接するよう配置します。
即時効果を持っている場合は、すぐに効果を適用します。
輸送路の建設
建設コストを支払って、輸送の建設、またはアップグレードを好きなだけ行います。
パス
何もできない、またはしたくない場合はパスします。
ハードパスなので、そのラウンドではもう手番は回ってきません。
③輸送フェイズ
自分の場にあるタイル上の資源を輸送路に沿って好きなだけ移動させます。
輸送は輸送路に沿ってしかできません。そのため、建物同士が隣接していても運ぶことはできません。
また、輸送先のタイルに置ける資源は、そのタイルに関連する資源だけです。
関連しない資源は、その建物を通過できない「エキスパートルール」もあります。
④加工フェイズ
自分の所有するすべてのタイルの「加工時効果」を可能な限りすべて実行します。
最終ラウンドとゲームの終了
最終(第4)ラウンドは、特別に輸送フェイズと加工フェイズを好きなだけ実行できます。
すべてのプレイヤーが望むだけ輸送と加工を終えたらゲーム終了です。
最終得点計算を行い、もっとも勝利点が多いプレイヤーの勝利です。
4ラウンドで工場タウンを作る
「リトルタウンビルダーズ」や「開拓王」、「はらぺこバハムート」などでおなじみのStudio GGさんの2023年新作です。
線路を敷いて資源を運び、さまざまな建物を建てるというボードゲーマーに親しみのある内容になっています。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで1時間弱でした。
やることが明確なので、ルールも理解しやすいです。ある程度ボードゲームに慣れていれば、ざっとしたルール説明だけでも、そのまま遊べそうでした。
木・石・炭・麦・羊という5種類の資源を使い、さまざまな効果がある建物を建てていきます。特殊建物はすべて効果が異なり、しかもランダムに登場するため、遊ぶたびに展開が変わります。
ただその分、運に翻弄される部分も大きく、狙っていた建物が全然来ない場合もあります。
全4ラウンドという長さが絶妙で「よし、基盤が整ったぞ!」という頃に終わってしまいます。そのため、「今度こそもっと上手くできそう」というリプレイ欲につながりそうです。
全体的によくまとまっていて、これまでの傾向を考えると、この「マイトロッコタウン」もどこか他の出版社から一般販売されるのではと思いました。
タイトル | My Trolley Town |
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発行年 | 2023年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 30~60分 |
デザイナー | Shun Taguchi, Aya Taguchi |
BGGリンク | My Trolley Town | BGG |