ELEANOR(エレノア)は3~4人用のデッキ構築型トリックテイキングゲームです。サプライからめくられたカードをトリックに勝ったプレイヤーが獲得します。罪源カードはさまざまな特殊効果を持ちますが終了時にマイナス点になってしまいます。どこまでデッキを強化するかの見極めが重要なゲームです。
ELEANOR(エレノア)について
カードは1~7の数字だけが書かれた初期カードと、さまざまなテキスト効果を持つ罪源カード、終了時に得点になる勝利点カードがあります。
各自は1~7枚の初期カードを受け取り、山札にします。
その中から5枚を引き、初期手札とします。
罪源カードと勝利点カードはシャッフルしてサプライの山札とします。
サプライの山札からカードを1枚めくります。
スタートプレイヤーから1枚ずつカードを出していき、もっとも強いカードを出したプレイヤーがめくられたカードを獲得します。
罪源カード | 自分の捨札の山に加える。 |
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勝利点カード | 自分の勝利点置き場に加える。 |
全員、今使用したカードは自分の捨札の山に置きます。通常のトリックテイキングのようにトリックに勝った人が獲得するわけではないので注意してください。
トリックに勝った人は次にリードする人を指名します。(特に問題なければ自分の左隣を指名するのが無難です)
これを手札がなくなるまで繰り返します。
手札がなくなったら再び自分の山札から5枚を引きます。
5枚引けない場合は捨て山をシャッフルして新しい山札を作ります。
これを繰り返し、サプライの山札30枚がなくなるとゲーム終了です。
ゲームの終了と得点計算
自分の捨札と山札から罪源を抜き出して数字を合計します。これはマイナス点になります。
さらに勝利点置き場のカードを合計します。こちらはプラス点です。
プラス点とマイナス点を合計して、もっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
上手くデッキを調整するトリックテイキング
切り札もスートもないので、トリックテイキング感は薄いです。ただ、カードゲームとして、なかなか面白い仕上がりになっています。
サプライの山札は勝利点9枚に対して罪源が21枚あります。そのため、基本的にはカードを取れば取るほどマイナスになっていきます。また、勝利点が3~5点なのに対して罪源はマイナス1~7のため、同じくらいの枚数を取ったとしてもマイナスになります。
今回は4人で遊んでみました。1プレイ30分ほどだったので、罪源カードを入れ替えてもう1戦遊んでみました。(2と6のカードは拡張カードとして別の効果のものが用意されています)
プラス点ならば取る、マイナス点ならば取らないというのが基本ですが、手札の関係上そう上手くはいきません。また、マイナスが大きいカードほど強力な効果のため、トリックに勝つために何枚か取っておくのは十分にアリです。
たとえば、7のPrideはカードを出すタイミングで0か8かを決めることができます。そのため、勝ちたいとき、負けたいときのどちらにでも使えます。ただし、マイナス7点のため、それ以上のプラスが取れないと損をしてしまいます。
効果は「小さい数字が勝つ」「トリックを取ったプレイヤーにこのカードを渡す」「効果を無効化する」といろいろあるため、単純に数字が大きければいいというわけでもありません。
2戦目でPrideを上手く使いこなして勝利点カードを5枚ほど取り、見事合計がプラスになったのですが、わたしよりもマイナスが少なかったプレイヤーに負けてしまいました。この辺の加減がなかなか難しいですね。
手札が最大で5枚のため、それほど悩まずに、テンポ良く遊ぶことができます。7つの大罪になぞらえた罪源カードもオシャレなデザインです。デッキ構築と聞いて遊ぶとちょっと肩すかしかもしれませんが、カードゲームとしては普通に楽しめます。
タイトル | ELEANOR |
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発行年 | 2019年 |
プレイ人数 | 3~4人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | おいしい漬物 |