DOUBULEHEAD KIDS(ダブルヘッドキッズ)は、トランプゲームのドッペルコップを簡略化したカードゲームです。専用カードを使ったトリックテイキングで、2対2、または1対3で競います。誰が味方なのかはゲーム中に判明します。
さまざまなルールがありますが、ここでは4人用のエキスパートゲームのルールを紹介します。
DOUBULEHEAD KIDSについて
4スートで、スートごとに構成が異なります。王室カードは1~20まで、伯爵家カードは1~11まであります。カードには強さを表すランクとスートのシンボル、得点を表す銀貨が書かれています。カードは合計で48枚です。
ゲームの流れ
各プレイヤーにカードを配ります。配りきりのため、手札は12枚です。
王室スートの19を持っている人同士がチームです。ただし、誰が19を持っているかは口外禁止です。
1人で19を2枚持っている場合、結婚を宣言できます。この場合、19を持っているプレイヤーは誰かを指名し、その人とチームを組みます。また、黙ったまま1対3で競うこともできます。この場合、終了時の報酬が2倍になります。
ゲームはマストフォローのトリックテイキングです。ディーラーの左隣がオープニングリードを行います。王室スートは切り札スートして扱います。
12トリックが終わったらチームごとに獲得したカードの銀貨の数を数えます。
両チーム120枚 | 19を持っていないチームが1pt |
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120枚を上回る | そのチームに1pt |
150枚を上回る | そのチームに追加で1pt |
180枚を上回る | そのチームに追加で1pt |
相手のフォクシーを獲得 | 追加で1pt |
最後をカルヒェンで勝利 | 追加で1pt |
最後に相手のカルヒェンに勝つ | 追加で1pt |
ディーラーを時計回りに交代して、先に10金貨勝利ポイントを獲得したプレイヤーの勝利です。
かなり簡略化したドッペルコップ

ドッペルコップと比べると、かなりルールが簡略化されています。実際やってみたところ、簡略化というよりも、ドッペルコップの一要素だけを取り出したという印象です。
ドッペルコップの難しい点として、ゲームごとにカードの強さが変わるところがあります。ラウンドごとに強さが変わるため、慣れるまではリファレンス必須です。ダブルヘッドキッズでは、カードの強さが固定になったため、だいぶ分かりやすいです。
大きな違いはソロの存在です。ドッペルコップの場合、手札を確認して「このゲームだったら1対3で勝てる」といった宣言を行います。この宣言により、カードの強さが変わってしまいます。ソロで勝つと得点が上がりますが、失敗した場合のマイナス点も大きいです。
このリターンとリスクをいかに見極めるかがドッペルコップの面白さの1つだと思っているのですが、ダブルヘッドキッズにはその要素がありません。
今回ドッペルコップを遊んでいるメンバーで実際にプレイしてみましたが、「このカードはドッペルコップでいうところの何?」という変換を無意識にしてしまうため、余計に分かりづらく感じてしまいました。
ただ、こういった人種はごく少数のため、普通にプレイする分には問題ないです。カードの強さや得点はダブルヘッドキッズの方が遙かに分かりやすいです。
隠匿要素があるチーム戦のトリックテイキングとしてはかなり遊びやすい部類です。また、6人用ルールも用意されているので、そちらがどんな感じなのか気になるところです。
公式サイトで日本語ルールが公開されています。
DOUBLEHEAD KIDS
タイトル | Doublehead Kids |
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発行年 | 2019年 |
プレイ人数 | 4・6人 |
プレイ時間 | 30~90分 |
デザイナー | Joerg Trojan |
