ダイアモンドは2~6人用のトリックテイキングゲームです。マストフォローのトリックテイキングなのですが、フォローできなかった場合にアクションが行えます。トリックを取ることが目的ではなく、アクションによってダイアモンドを確保することが目的のゲームです。
ダイアモンドについて
カードは4スート、1~15まであります。
他にダイアモンドのトークンと、プレイヤーごとの衝立があります。
ディーラーが各プレイヤーに10枚ずつカードを配ります。
手札を確認したらディーラーは今回左隣に渡すカードを1~3枚のうち、何枚にするか決めます。それに従い、全員が左隣にカードを渡します。
ディーラーの左隣のプレイヤーがリードを行います。
切り札なし、マストフォローのトリックテイキングです。
トリックを獲得したプレイヤーはそのスートによって、以下のスートアクションを実行します。
ダイヤ | ストックからダイヤを1つ取り、衝立の内側に入れる。 |
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ハート | ストックからダイヤを1つ取り、衝立の手前に置く。 |
スペード | 自分の衝立の前にあるダイヤを衝立の内側に入れる。 |
クラブ | 他のプレイヤーの衝立の前にあるダイヤ1つを奪って、自分の衝立の前に置く。 |
このスートアクションはマストフォローできなかったプレイヤーも実行できます。
たとえば、リードがハートのときに、ハートを持っていなくてクラブを出せば、他のプレイヤーのダイヤが奪えます。
これを10トリック行ったら、獲得したカードの各スートの枚数を数えます。そのスートをもっとも持っていた人は、ここでもまたスートアクションが行えます。
また、1トリックも取れなかったプレイヤーはダイヤを2個獲得できます。
これを規定のラウンド行ったら得点計算です。
金庫の中(衝立の内側)にあるダイヤが1つ2点、
ショーケース(衝立の手前)にあるダイヤが1つ1点で、
合計得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
スートアクションでダイヤモンドを集める
フォローできないときにアクションが行えるめずらしいトリックテイキングです。
とにかくトリックを取ればいいというわけではなく、そのときの状況に応じたスートで勝つ必要があります。
ただ、実際にやってみるとダイヤのアクションが1番確実なので、とにかくそれを連発した方が有利です。そうすると展開も単調になりがちです。
というのも金庫の中は出だしができない上に、得点も高いので、下手に取った取られたをやってるよりは、着実に1つずつ稼いでいった方が効率がいいからです。
そのため、ダイヤの強いカードを持っている人が一方的に勝つようなことが起こります。
他プレイヤーとのダイヤの奪い合いがあるのですが、思いの外、展開は地味です。
変わり種のトリックテイキングとしてプレイする価値はあるかもしれませんが、あえて勧めるような感じではありませんでしたね。