ディスカバーはシナリオに沿って生き残りを目指す1~4人用のゲームです。シナリオ、キャラクター、アイテム、地形、敵などがランダムで封入されているため、プレイヤーによって体験が変わるめずらしいゲームです。
ディスカバーについて
各ゲームには2種類の地形が入っています。たとえば、わたしが持っているものはバイユーと島です。また、それに応じたシナリオが5つ入っています。
他に夜カード、探索カード、敵カード、加工アイテムカード、プロジェクトカードなど、さまざまなカードが入っています。ゲームの特性上、枚数は箱によって異なります。
プレイヤーはキャラクターカードと状態トラッカーと初期資源を受け取ります。キャラクターカードは2枚渡され、好きな方を選ぶことができます。また、それぞれが特殊能力を持っています。
ゲームはシナリオの指示に従って進行します。
手番はアクションポイント制になっており、持久力がある限り、好きな行動を任意の順番で行えます。
- 収集
- 移動と収集
- 偵察
- 調理
- 再着火
- 略奪
- 加工
- 交換
- 調査
- 回復
- カード能力
手番が一巡すると昼フェイズが終わり、夜フェイズになります。
夜カードをめくり、その指示に従い持久力を回復させます。他にもさまざまなイベントが起こります。
これを繰り返し、シナリオの条件を満たせばクリアです。
実際のゲームの流れ(ネタバレあり)

4人でシナリオ1を遊んでみました。
まずどのコンポーネントを使用するのか仕分けるだけで一苦労です。マップとタイルの裏面の色が対応しているので、裏面が違うコンポーネントは使用しません。
わたしは寿司職人のキャラクターを選びました。寿司職人は調理せずとも生肉を食べることができ、それを他のキャラクターにも食べさせることができます。
シナリオの指示は、まず島を調査せよというものだったので、タイルをめくりながら、目標マスを探します。野生動物もいますが、あえて危険を冒すことはないだろうと、戦闘を避けて調査を進めました。
調査が済むと、さらにシナリオが進みます。
今度は特定のアイテムの運搬です。
この段階でみんなの飲み水と食料がなくなってきたため、野生動物を協力して狩り始めます。戦闘はダイスで行います。戦闘プレイヤーの近くにいると支援ができるため、危なげなく食料を確保します。
飢えや渇きに耐えながら、いよいよ怪しげな場所に到着すると、魔物が現れました。どうやらこれがボスっぽいということで、みんなで1人のプレイヤーを支援して、何とか魔物を撃破します。
「やった! これでクリアだ!」
と思ったのもつかの間、なんとクリアするのは今魔物を倒したプレイヤーだけで、全員がこの魔物を倒さなくてはならないことが発覚。
「じゃ、みんな頑張って!」と1人だけがゲームから抜けていきました。
しかし、こっちは満身創痍で、戦いに対する備えも十分ではありません。また、クリアするのが該当プレイヤーだけと分かったので「協力する意味あるのか……?」という考えがみんなの頭をよぎります。
2人目のプレイヤーも何とか魔物を撃退して、クリアしました。
実はわたしはゲーム中の調査で、犠牲者と同じマスに行くことでゲームクリアというカードを引いていたため、もう1人が倒れるのをじっくりと待ちます。
というわけで、わたしもクリアして、4人中3人がクリアできました。
一見すると、みんなで協力して生き残りを目指すような雰囲気なのですが、実際は半協力、半対戦といった感じで、どこかで上手いこと出し抜く必要があります。
魔物を倒したときにクリアするのが1人だけと知ったときは本当に驚きました(笑)
準備が大変ですが、始まってみるとそれほどやることは複雑ではありません。シナリオによる明確な指示があるため、何をしていいか戸惑うようなこともないです。今回はルール説明から入り、ゲーム終了まで2時間半ほどでした。
他のシナリオがどのような流れになっているのか楽しみですね。