ドルイドは3~5人用のトリックテイキングゲームです。トリックを獲得したときの処理が独特で、それによりいくつかのカードが公開情報として場に残ります。3~4人だと山札が残り、5人だと配りきりになるのでプレイ感が多少変わってきそうです。
ドルイドについて
カードは5スート(ゲームでは分野と表記)1~12までのドルイドカード60枚とガイアカード1枚、ヤドリギ2枚、金の鎌2枚の合計60枚です。ガイアカードは他とは違う背面になっており、どちらからでも分かるようになっています。
3人だと15枚、4人だと14枚、5人だと13枚を手札として各自に配ります。配られずに残ったカードはそのラウンドでは使いません。
手札にガイアカードを配られた人がスタートプレイヤーになります。
スタートプレイヤーは、まずガイアカードをプレイして、いずれかのスートを宣言します。以降はその宣言されたスートのマストフォローになります。
次のトリックからは通常のマストフォローで、トリックを獲得したプレイヤーが好きなカードをプレイし、他のプレイヤーはそのスートをフォローしなければなりません。ただし、ヤドリギと金の鎌はフォローを無視して出すことができます。
トリックを獲得したら、スートごとにカードを分けます。同じスートがある場合は、もっとも数字が小さいカードが一番上になるようにします。それから表にしたカードで各スートごとの山を作ります。それ以降も同じように獲得したカードを各スートの山に重ねていきます。
獲得したトリックの中に金の鎌があった場合、通常通りに山を作ってから、もっとも得点が高いスートの山を失います。
獲得したトリックの中にヤドリギがあった場合、通常通りに山を作ってから、いずれかの山の一番下にヤドリギのカードを入れます。
これをすべてのプレイヤーの手札がなくなるまで繰り返すのですが、終了条件がもう1つあります。今回やった感じだと、むしろ手札がなくなることはほぼなく、もう1つの終了条件で終わります。
もう1つの終了条件とは、いずれかのプレイヤーの前に5スートの山が出来ることです。
この場合、その瞬間にそのラウンドが終了します。5スートの山ができた人は、それまで獲得したカードに関係なく-3点です。その他のプレイヤーは自分の山の一番上にあるカードの数字の合計が得点になります。
これを5ラウンド繰り返し、合計点がもっとも高いプレイヤーの勝利です。
突然訪れるラウンド終了
5スートそろった瞬間にラウンドが終了するので、思わぬタイミングで終わることが多いです。特にスートが枯れてくる後半は任意のカードをプレイできるため、一気に3スートを獲得させたりして、狙ってプレイヤーを脱落させることができます。この辺りがなかなかめずらしいプレイ感覚です。
今回5人で通常ルールとヴァリエーションルールで遊んでみたのですが、個人的にはヴァリエーションを入れた方が展開が豊かになって面白かったです。
ヴァリエーションを入れた場合、ガイアカードをプレイしたプレイヤーは2種類のルールのうち、どちらかを選択できるようになります。
1つが通常ルールで、もう1つは獲得したトリックのうち、もっとも大きいものを一番上にするというルールです。これにより大きく得点することが可能になります。ガイアカードを受け取ったプレイヤーは単純に1トリック少なくなるので、それを補うためにもこのルールを入れた方がいいと感じました。
自分が勝っているときは得点させないために通常ルール、負けているときは大きく点を取るためヴァリエーションと選択の幅が広がります。
獲得したトリックのカードは確認できませんが、各プレイヤーの一番上にあるカードは常に表になっているので、ある程度の情報は確認することができます。この辺りはカウンティングが苦手な人に優しい仕様ですね。
基本はマストフォローのトリックテイキングですが、いろいろな工夫が見られる良作です。