「デューン 砂の惑星:インペリウム」は砂の惑星デューンで権力闘争を行う1~4人用のゲームです。デッキ構築+ワーカープレイスメントのメカニクスになっており、プレイしたカードによってアクションエリアが制限されます。
デューン 砂の惑星:インペリウムについて
ゲームは全10ラウンドです。
ただし、誰かが10点を獲得すると、そのラウンドでゲームが終了します。
各プレイヤーは同じ構成の初期デッキを受け取ります。
他に、さまざまな能力を持つ指揮官カードを受け取ります。指揮官カードには常時発動能力と、指輪カードをプレイしたときに発動する能力が書かれています。
ゲームの流れ
ラウンド開始
紛争カードが1枚めくられます。これにより、紛争で勝ったプレイヤーが何をもらえるかがわかります。
各プレイヤーは手札が5枚になるように補充を行います。山札がなくなった場合は捨て札をシャッフルして新たな山札を作ります。
公家の手番
手番ではカードを1枚プレイして、そこに書かれたアイコンに一致するマスに代行者(ワーカー)を配置します。
それからマスの効果・カード上段の効果を好きな順番で解決します。
ワーカーを配置し終えたら、残った手札をすべて公開してカードを購入します。その後、今回の戦力を算出します。
紛争
スタートプレイヤーから順番に戦術をプレイします。
戦力を比較して、その順位に応じて報酬を受け取ります。
メイカー
代行者がいないメイカーのマスに1スパイスを追加します。
回収
終了条件を満たしていないかを確認します。
ゲームが続くならば、ワーカーを回収して、スタートプレイヤーを左隣のプレイヤーに渡します。
ゲームの終了
誰かが10点を獲得したら、そのラウンドでゲーム終了です。
もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
または10ラウンドを行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
デッキ構築+ワーカープレイスメント
今回は3人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで3時間ほどでした。ちなみにわたしは原作は知りませんが、問題なく楽しめました。
「デッキ構築+ワーカープレイスメント」だと、少し前にアルナックの失われし遺跡が話題になりました。どちらも大まかなくくりは同じですが、デューンのほうがデッキ構築要素が強くなっています。
デューンではカードに書かれたアイコンにしかワーカーが配置できません。
そのため、下手に圧縮してそのアイコンのカードをなくしてしまうと、アクションが実行できなくなってしまいます。(後から入手は可能です)
これがとても悩ましく、「このアクションをしたいけれども、カードがなくてできない」というシチュエーションがよくあります。
カードの効果だけで判断してしまうと、思ったようにアクションができなくなってしまうため、しっかりアイコンも確認しておく必要があります。
また、10点で勝ちというのがわかりやすくていいです。
ゲームボード上で得点が管理されているため、誰がリードしているかは一目瞭然です。ボードを見れば誰がどの得点を取っていないかもわかります。
これにより「そろそろ終わりそうだ」というのが見て取れるため、ラストスパートもかけやすいです。また、ゲーム終了時に得点が加算されるカードもあるため、最後の最後まで勝敗がわからないところも面白いです。
それから紛争がメリットしかないところも好印象でした。
こういったゲームでは負けたプレイヤーにペナルティが科されることが多いですが、デューンでは勝った人のプラスしかありません。そのため、このラウンドは戦わないといった選択ができます。
気になる点としては陰謀カードの強弱が挙げられます。陰謀カードは、単純に資源がもらえるものから、条件を満たせば得点というものまで幅広いです。
10点を目指すゲームのため、カードから得点が取れるかどうかはかなり大きなアドバンテージになります。それを引けたかどうかでゲームの勝敗が変わる可能性もあるため、ここがちょっと引っかかりました。
カードを使うために引き運などの要素もありますが、それを差し引いてもとても面白いゲームでした。海外ではすでに拡張セットも出ているため、ぜひ日本語版でも発売してほしいところですね。
タイトル | Dune: Imperium |
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発行年 | 2020年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 60~120分 |
デザイナー | Paul Dennen |
BGGリンク | Dune: Imperium | BGG |