エマラの王冠は、大志を抱く貴族として次のエマラの王になることを目指す1~4人用のゲームです。町ボードと郊外ボードを移動してアクションを行い、資源を集めたり、助言者を雇ったり、爵位を上げたりしていきます。
エマラの王冠について
町ボードと郊外ボードは、それぞれ4枚のタイルを組み合わせて作ります。両面仕様になっていますがデザインが異なるだけで効果は変わりません。
各プレイヤーにプレイヤーボードと職人コマ、アクションカードを配ります。アクションカードは9枚あり、全員同じ構成です。
得点トラックに各自コマを2つずつ置き、臣民点と建物点を記録します。
ゲームは全6ラウンドです。
手番の流れ
ラウンド開始時に山札からカードを3枚引きます。山札がなくなっている場合、使用済のカードをシャッフルして新たな山札を作ります。
カードの配置
手札のうち1枚を個人ボードに配置します。
個人ボードには置くところが3箇所あり、1~3までの歩数が示されています。同じところには重ねられず、必ず1枚ずつ使わなければなりません。
アクション
アクションは移動アクション、カードアクション、ボーナスアクションがあり、好きな順番で1回ずつ行うことができます。
移動アクション
郊外ボードと町ボードにある自分のコマを歩数分だけ移動させます。その後、止まったところのアクションを行います。
郊外ボードでは資源を獲得し、町ボードでは資源を本や指輪、金貨に変えたり、得点化したりします。
カードアクション
カードに書かれたアイコンのアクションを実行します。
資源を得たり、さらに移動したり、金貨に変換できたりします。
ボーナスアクション
ボーナスアクションは3種類あり、それぞれ1回ずつ行うことができます。
- 爵位の向上
- 職人の雇用
- 助言者の雇用
爵位を向上すると得点がもらえます。
職人を雇用すると、郊外でもらえる資源が増えます。
助言者を雇用すると即時効果や永続効果が得られたり、得点がもらえたりします。
ラウンドの終了
1枚ずつカードを使ってアクションを行い、3枚が埋まるとラウンド終了です。使ったカードを裏返し、再び山札から3枚引いて、スタートプレイヤーを時計回りに交代します。
山札がなくなったら、使用済のカードをシャッフルして新しい山札にします。
山札9枚で、3枚ずつ使っていくため、山札を2回使い切るとゲーム終了です。
ゲームの終了
全6ラウンドが終わるとゲーム終了です。
最終得点計算を行い、臣民点と建物点の低い方が自分の得点になります。得点が最も多いプレイヤーの勝利です。
2つの要素を上手く使いこなす
「町ボードと郊外ボード」「臣民点と建物点」と2つの要素をバランスよく使いこなすのがポイントのゲームです。
町ボードと郊外ボードは同じところをぐるぐる回るロンデルのような形式になっています。また、1ラウンドに1歩、2歩、3歩を1回ずつ行わなければならないため、よく考えてカードを選ばないと、なかなか行きたいところに行けません。
今回は4人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで2時間半ほどでした。初回だとカードを1枚ずつ説明しなければならないので時間はかかりますね。
資源を集めて得点化というのがメインの流れなのですが、その間に金貨、本、指輪、パンといった変換を挟むため、最初はどうすればいいのか見通しが立ちづらいです。
とりあえず、もらえる資源を増やすのが常套だろうと思い、郊外ボードに職人を雇用していくのですが、集めた資源をどれに変換すれば効率がいいのか見えてきません。そのため、出たとこ勝負で取れるカードを取ったり、得点化したりしていきます。
「あー、こういう感じか」と分かった頃にはもう遅く、得点が伸びないまま終わってしまいました。
全6ラウンドでスタートプレイヤーが時計回りのため、後手番の方が不利かなと思ったのですが、終わってみると3番手が1位、4番手が2位だったので、そこまで関係はなさそうです。
ただ、やってみた感じ経験の差は出そうですね。やればやるほど得点化の効率が上がりそうな気はします。そうは言っても、引きたいときに必要なカードが引けるかどうかも重要なため、ある程度の運要素もあります。
限られた手数で、最大効率を求める遊び応えのあるゲームです。
タイトル | Crown of Emara |
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発行年 | 2018年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 45~75分 |
デザイナー | Benjamin Schwer |