エンデバー:AGE OF SAILは大航海時代を舞台にした2~5人用のゲームです。2009年に発売され、その後、日本語版も発売されたエンデバーの新版です。いくつかの変更点に加えて、新たな拡張ルールが追加されています。
ENDEAVOR AGE OF SAILについて
ゲームボードは両面仕様になっており、プレイ人数によって使い分けます。盤面Aは2~4人用、盤面Bは4~5人用です。4人の場合はどちらでも使えるようになっています。
ゲームボード上のすべてのマスに交易トークンを配置します。さらにそれぞれの地域に資産カード、支配者カードの山札を置きます。カードは順番が決まっているので、表向きの山札です。
各プレイヤーは個人ボードを受け取ります。個人ボードでは産業、文化、富、影響力という4つの要素を管理し、獲得したカードや建造物タイルを配置します。
ゲームは7ラウンドあり、各ラウンドは5つのフェイズに分かれています。
1.建設フェイズ
産業レベルに応じた建造物タイルを獲得します。
2.成長フェイズ
文化レベルに応じた人口ディスクを獲得します。
3.給料フェイズ
富レベルに応じて、配置した労働者を手元に戻します。
4.アクションフェイズ
手番順に1アクションずつ、全員がパスするまで続けます。
アクションには、航海、支配、攻撃、支払い、ドローがあります。
5.破棄フェイズ
超過している分のカードを破棄します。
ラウンドが終わったら、スタートプレイヤーを時計回りで交代していきます。
7ラウンドが終わったら最終得点計算を行い、もっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
初版との違い
ゲームボードが両面仕様に
プレイ人数に応じて、ボードを使い分けるようになりました。
プレイ人数が3~5人から2~5人に
ボードが両面仕様になったおかげで2人でも遊べるようになり、対応人数の幅が広がりました。
4人の場合は、より攻撃をしたいかどうかで、どちらの面を使うかを選びます。
初期建物が選べるように
初版では最初の建造物はボードに印刷されていたので選べませんでした。
新版では、好きな建物を選べるようになったので、どういった方針にするかを自分で選べるようになりました。
拡張:偉業
15枚の偉業タイルがあり、そのうちの3枚をランダムで選び使用します。
偉業への鍵、偉業の盾というトークンが加わり、使用する偉業によってさらに追加のコンポーネントがあります。
偉業が解放されると、さまざまな特殊なアクションや得点が得られるようになります。
やり込んだ人向けの拡張要素が追加
元のエンデバーは所有しており、何度も遊んでいます。言語依存もなく、それぞれの役割もはっきりしているので「あれが欲しいから、これをやる」というのが分かりやすいゲームです。
95個の交易トークンをランダムで配置するため、同じような展開にはならないのですが、ゲームごとに変わる要素はありませんでした。(毎回すべてのカードやタイルを使用するため)
新版はその辺を踏まえて、新たな拡張要素が入っています。
偉業は15種類のうち3枚しか使わないため、リプレイ性が高くなり、なおかつ使用する偉業によって大きく展開が変わるようになっています。
もちろん拡張要素なしでも十分に楽しいゲームですが、やり込んだ人にとっては、こういった新鮮みが増す拡張要素はうれしいポイントです。
今回遊んだのはKick starter版のため、コンポーネントがとても豪華で、それだけで雰囲気が抜群によかったです。タイルが種類ごとに収められるようになり、個人トークンもすべてケースで分けられているため、準備や片付けが楽になりました。
ただし、95個のトークンをランダムで配置する手間は依然としてあるので、その辺がなかなか大変ですね。