今回は相手との交渉が重要なゲームをピックアップしてみました。面と向かって会話でやり取りをするのは、ボードゲームの醍醐味の1つでもありますね。そこまで深刻にならないお手軽なものから、下手を打つと詰んでしまうようなものまで、いろいろ選んでみました。
ボーナンザ
手札の順番を変えてはいけないカードゲームです。右端のカードから使う必要があるため、使えないや邪魔なカードを人にあげることができます。
一般的な交渉ゲームだと、交渉材料の価値や相場などを考える必要がありますが、ボーナンザではタダであげても自分には不利に働かないので、ユルい感じの交渉を楽しむことができます。
人気シリーズで、さまざまなバージョンや拡張もでています。
Empiires(エンパイアーズ)
植民地時代の列強国として、人民からの支持を集める2~10人用のゲームです。
各国が特殊能力をもつのですが、この能力の使用権すらも交渉材料になります。相手が能力の発動条件を満たしている場合、「この能力使わせてあげるから分け前ちょうだい」といった交渉が可能です。
戦争は競り形式のため、直接攻撃要素はありません。フェイズ中は一斉行動のため、手番という概念もなく、待ち時間もほとんどありません。
テーマの割にプレイ感はあっさり目で、時間もそれほどかかりません。それでいて交渉の自由度が高いので、交渉ゲームの導入としてもちょうどいいです。
ポンジスキーム
プレイヤーは詐欺師として架空の投資話をでっちあげ、資金集めに奔走します。
全員が借金のために借金をするという自転車操業になり、誰かが破産するまでゲームが続きます。
いくらで取引しているかは当人同士でしか分からないので、いろんな人と取引しているうちに「さっきはお金出し過ぎた」「え?こんなにくれるの?」とだんだんと分かってくるのが面白いです。
「自分はあと2ターンで破産するから、誰か次のターンに破産してくれ!」と祈る感覚はこのゲームならではです。
それでいて、みんなが平然とした表情でいるのも何ともおかしみがあります。
国富論(ウエルス・オブ・ネイションズ)
プレイヤーは各国の元首として、経済大国になることを目指します。
資源は食料、電気、資本、鉱石、労働力の5種類ですが、自分ですべてをまかなうのは困難のため、交渉を重ねて集めていく必要があります。
資源を生産するのにも他の資源が必要なため、しっかり考えて生産フェイズを迎えないと全然資源が産めなくなってしまいます。また、盤面上の陣取り要素もあるため、考えるべきことは多いです。
運要素は一切なく、すべてが公開情報なので、かなり人を選ぶゲームです。キリキリするようなリソース管理や相手の足下を見る交渉が好きな人にはたまらないゲームです。
Cite(シテ、シティ)
建物を建てて拡大再生産をしていく3~4人用のゲームです。
あらかじめすべての建物が手元にあり、好きな順番で建てることができるので運要素はありません。建物は他プレイヤーの建物と隣接することでも効果がアップするため、その辺を踏まえた交渉が重要になります。
最大の特徴は、布、石材、木材、金属といった資源が実際の形を模していることです。木材は本当に木ですし、布は本当に布です。これにより、ごっこ遊びが強調され、ゲームへの没入感が高まります。
拡張ルール、上級ルール、選択ルールとさまざまなルールが用意されているので、遊ぶメンバーに合わせたルールで遊ぶことができます。
チャイナタウン
チャイナタウンにさまざまなお店を建てていく3~5人用のゲームです。
建物を建てるためには、建物カードと店舗タイルの2つが必要になるため、それをそろえるために交渉が必要になります。
説明書に「このフェイズは、好きにやってください。」と書かれているほど自由度が高く、好きな相手と好きなだけ交渉ができます。唯一できないのは、すでに建てた建物タイルを外すくらいで、それ以外は何でも交渉可能です。
カードやタイルの引き運があるため、運要素が強く、そこまでシビアな展開にならないのもポイントです。