シテは交渉をメインとした3~4人用のボードゲームです。各プレイヤーは他プレイヤーと交渉しながら資源を集めて自分の地区に建物を建てていきます。メインの資源トークンである布、石材、木材、金属は実際の形を模してあり、見た目にも楽しいです。
Cite(シテ、シティ)について
ゲームは7ターンにわたって行われます。
ただし第1ターンだけは特別で、準備として各プレイヤーは7区画分の建物を置くことができます。建物は1区画から9区画の大きさまであり、大きければ大きいほど必要な資源が多くなります。
ターンは3つのフェイズに分かれています。ただし、フェイズ2と3は同時に進行します。
フェイズ1:生産フェイズ
自分の地区に置かれている建物が資源を産みます。資源に上限はないため、もし足りなければ何かで代用します。
フェイズ2:交渉フェイズ
他のプレイヤーと自由に交渉することができます。資源のレートは自由で、建設場所や条件などさまざまなものを交渉材料とすることができます。
フェイズ3:建設フェイズ
資源を支払い、自分の地区に建物を建てます。ほとんどの建物は置いた瞬間から効果を発動します。
すべてのプレイヤーが交渉と建設を気の済むまで行ったらターン終了です。
これを7ターン行うか、いずれかのプレイヤーがすべての建物を建て終えたならばゲーム終了で、もっとも置いている区画が多いプレイヤーの勝利です。手元に残った資源は10個で1区画分の価値になります。
運要素なしの交渉ゲーム
交渉をメインとしたゲームは引き運が大きく勝敗にからむものが多いですが(アクワイア、チャイナタウン、グリードインコーポレイテッドなど)、シテの場合、あらかじめすべての建物が手元にあるので、一切運の要素はありません。
重要なのは建物の建て方です。建物の中には隣接した建物にプラスの効果をもたらすものがあります。これは他プレイヤーの建物にも効果をもたらします。そのため、「ここにこれ置くから、毎ターン木材1つ、くれない?」といった交渉ができます。
どこにどの建物を置くかというのはパズル要素が強いです。相手とWinWinの関係を築くのか、それとも自分だけが得するように建物を置いていくのか、プレイングに差が出てきそうです。
今回は全員が初めてということで、基本ルールで4人で遊びました。説明からゲーム終了まで90分ほどでした。ルール自体はそれほど難しくないのですが、何ターンかやった段階で初期配置がマズいことがだんだんと分かってきました。この辺りは慣れが必要そうです。
ルールはさらに拡張ルール、上級ルール、選択ルールといろいろ用意されているので、まだまだ何回も遊べそうです。