「フルスロットル!」は原付バイクのレースで賭けを行う2~6人用のゲームです。カードをめくってコマを進めていくのですが、そのカードを使って賭けを行うため、賭ければ賭けるほどバイクは進みづらくなってしまいます。
作者は「電力会社」「ファウナ」「ファストスロース」などを手がけているフリードマン・フリーゼです。
フルスロットル!について
ゲームボードは両面仕様になっており、2種類のコースがあります。
原付バイク(モペッド)は6台あり、それぞれの色に対応したカードが14枚ずつあります。カード構成は、1が5枚、2が5枚、3が4枚です。
バイクはコースを3周します。プレイヤーは1位~3位までのバイクを予想します。
ラウンド開始時、プレイ人数+3枚のカードを山札からめくり、バイクを進めます。このとき、行き先が他のバイクで埋まっていると手前までしか進むことができません。
それから今めくられたカードをまとめて、スタートプレイヤーから順番に1枚ずつ獲得していきます。これがどの色のバイクが勝つかの予想になります。
最後にカードを選んだプレイヤーは残った3枚のカードを好きな順番で山札の下に戻します。
スタートプレイヤーを時計回りに交代して次のラウンドを行います。
ゲームの終了
1台目のバイクがゴールしたら、あとは2位3位が決まるまでカードをめくりつづけます。
1位 | 4点 |
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2位 | 3点 |
3位 | 2点 |
獲得したカードの得点を合計して、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
賭ければ賭けるほど遅くなるレース
誰が何に賭けているかがわからない状態で進んでいくレースゲームです。賭ければ賭けるほどそのバイクが遅くなってしまうジレンマが味わえます。
今回は3人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで30分ほどでした。
どうしてもリードしているバイクに賭けたくなるところですが、そうするとそのバイクのカードが減ってしまいます。そのため、みんながみんな同じバイクに賭け始めるとゴールにたどり着けない可能性もでてきます。
序盤で活躍しないバイクはカードが十分に残っているため、後半になって追い上げるような劇的な展開が起こりやすくなっています
今回は順調にリードしていたバイクがゴール直前で止まってしまい、結局そのままゴールできずに終わってしまいました。
誰が何に賭けてるかわからない状態でレースをするため、どことなくキャメルアップを思わせます。
こちらはカードを1枚選ぶしか選択肢がないため、ゲームのテンポも良いです。
本当にこのカードを取って良いのかというジレンマが強く、最後まで勝負がわからないところも盛り上がるポイントです。
1プレイが短いため、気軽に遊びやすいです。
タイトル | Full Throttle! |
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発行年 | 2021年 |
プレイ人数 | 2~6人 |
プレイ時間 | 20~40分 |
デザイナー | Friedemann Friese |
BGGリンク | Full Throttle! | BGG |