日本語版が発売されて間もないクアックサルバーと、先日のフリーマーケットで購入したアゴラをプレイしました。アゴラは4年以上前に1度プレイしたことがあったのですが、さすがにほとんど覚えていませんでした。
クアックサルバー
ドイツ年間ゲーム大賞2018のエキスパート大賞に選ばれた上、早くも日本語化されたゲームです。
各自がバッグを持ち、その中からチップを引きます。チップにはさまざまな効果があり、それを適用させながら個人ボードに置いていきます。ボードに配置された白いチップの数字の合計が8以上になるとバーストなので、どこまで引くかを上手く見極めなければなりません。
そうはいっても、確率通りいかないのがゲームです。
10%の確率のチップを見事引き当てて、バーストしてしまうこともよくあります。
また、チップごとの特殊効果もいろいろあるため、どういうふうにチップを獲得していくかで構築要素もあります。自分の思い通りにチップを引いたときは、なかなか気持ちいいです。
1プレイにそれほど時間もかからない上、チップの組み合わせによって展開も変わります。個人ボードも両面仕様の上、毎ラウンド起こるイベントカードもあるため、かなりリプレイ性は高いです。
評判がいいのも納得の作品です。
日本語版のルールに重大なミスがあるため、初めて遊ぶ際は必ずエラッタを確認しておくことをお勧めします。
アゴラ
古代ギリシャが舞台のワーカープレイスメントです。
各プレイヤーは5人の市民をワーカーとして使用します。このワーカーには弁論能力がそなわっており、その数値が高いほど、アクションで有利に働きます。
そのため、一刻も早く弁論能力を上げたいところなのですが、能力をあげるアクションスペースは2⇒1⇒1⇒2⇒1といった感じに数字が設定されているため、「今自分が置くと次の人が得をする」というようになっています。ただし、これは全員が同条件のため、お互いに「ぐぬぬ、今回は仕方がないか……」と妥協しつつ、アクションを行っていきます。
また、裁判のアクションもなかなか曲者です。
裁判は弁論能力が高いプレイヤーが有罪か無罪を決めることができます。このとき、裁判対象になっているのは資源を提供する業者です。そのため、もしその業者が有罪になってしまうと、このラウンドそこで資源を得ていたワーカーはすべて弁論の能力が1下がってしまいます。
しかし、資源がないことにはどうにもならないため、「今度はどこの業者が有罪になるんだ」と戦々恐々しながら列に並ばなければなりません。
どう考えても弁論能力をあげた方がよさそうだと思ったわたしはすぐに1つのワーカーをどんどんレベルアップさせていきました。ところが、周りよりもだいぶ早めに最大値になってしまったため、他のプレイヤーたちから警戒されることになります。
「あのままいくと勝たれるよ」と上手く誘導されてしまい、そのまま記念碑を建てていたプレイヤーの勝利で終わりました。
こうされるとイヤ。
イヤだけどこうしなきゃない。
といった感じで、全体的に「イヤらしさ」漂うゲームです。