「いやどす」は3~5人用のトリックテイキングゲームです。配られた手札を並べ替えずに「通常カード」と「いやどすカード」に分割します。カードの種類によって出し方が変わる独特なゲームです。
いやどす 紹介
カードは数字カード、差し込みカード、宣言カードがあります。数字カードは4スート、1~15でプレイ人数によって使用する枚数が変わります。差し込みカードと宣言カードは各プレイヤーに1枚ずつ配ります。
人数分ラウンドを行い、合計得点がもっとも高いプレイヤーの勝利です。
カードの配布と手札分割
手札が配られたら右側に向かって開いていきます。カードの順番は並べ替えることができません。
カードを確認したならば、好きな場所に差し込みカードを差し込みます。これ以降、差し込みカードの左側にあるカードを「通常カード」、右側にあるカードを「いやどすカード」と呼びます。
いやどすカードの枚数は勝利トリック数のビッドも兼ねています。
その後、宣言カードをいやどすカードの初期枚数がわかるように手元に置いておきます。
ゲームの流れ
ゲームは基本マストフォローなのですが、カードの種類によって出し方が変わります。
リードは通常カードから好きなカードをプレイします。通常カードがない場合は差し込みカードを裏向きにして出します。リードでいやどすカードを出すことはできません。
フォローは自分が何を持っているかで変わります。
通常カードの中にリードスートがある場合 | リードスートの通常カード、または好きないやどすカードを出します。 |
通常カードの中にリードスートがない場合 | 通常カードから好きなカードを出します。いやどすカードは出せません。 |
通常カードがない場合 | 差し込みカードを裏向きで出します。 |
特殊ルール①:提出
自分のいやどすカードがなくなった場合、即座に自分の差し込みカードを表向きで提出します。2人目以降が提出する場合には、その上に重ねて置きます。
特殊ルール②ダメどす
通常カードがなくなり、差し込みカードを裏向きで出したプレイヤーはラウドから脱落します。残った手札は伏せておきます。
脱落していないプレイヤーすべてが1枚ずつカードを出したならば、勝者判定を行います。
黒色の数字カードが出ている場合、黒色の中でもっとも大きい数字を出したプレイヤーの勝利です。
黒色の数字カードがない場合、リードスートの中でもっとも大きい数字を出したプレイヤーの勝利です。
ラウンドの終了
12トリックが終わる、または1人以外すべてが脱落するとラウンド終了です。
以下の3つの要素を計算します。
- 自分の差し込みカードよりも下にある差し込みカードの枚数
- 脱落したプレイヤーの数
- いやどすカードの初期枚数と獲得トリックの差
①+②-③を計算して、プラスになればその分の得点を獲得します。マイナスになった場合は0点です。また、脱落したプレイヤーも0点です。
特別ルール
自分以外のすべてのプレイヤーが脱落した場合、③の値が0になります。
得点を記録し、スタートプレイヤーを時計回りに交代して新たなラウンドを始めます。
ゲームの終了
人数分のラウンドが終わったら、ゲーム終了です。
合計得点がもっとも高いプレイヤーの勝利です。
独特なプレイ感のトリックテイキング
文字だけで説明するとかなりわかりづらいルールです。実際にプレイしてみると、それぞれの意味合いがわかってきます。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで40分ほどでした。
基本はマストフォローなのですが、いやどすカードはメイフォローという変わったルールです。初めはどちらがどのタイミングで出せるのか迷ってしまいました。
通常カードがなくなると脱落してしまうため、手札が配られたときにどこで分割するかが重要です。
分割することでカードの使い方が変わるという独特なルールのため、慣れるまではカードの出し方を確認したほうがいいです。また、左側でフォローできるときに右側が出せるというのも直感的ではないため、慣れが必要です。
いろいろ考えられているなとは思うものの、イマイチピンときませんでした。
もう少し回数をこなせば面白さがわかってくるのかもしれません。
タイトル | いやどす (Iyadosu) |
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発行年 | 2022年 |
プレイ人数 | 3~5人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | Mashikamaru |
BGGリンク | Iyadosu | BGG |