フンタ:カードゲームはボードゲーム「フンタ」のカード版です。大統領が予算を分配し、それに対して交渉したり、クーデターを起こしたりします。
フンタ:カードゲームについて
コンポーネントはカードしかなく、種類はお金、影響力、建物、介入などです。
まず適当な方法で大統領を決めます。
大統領になったプレイヤーは山札からプレイ人数+1枚のお金を引きます。それを自由に割り振ります。全員に均等になるように渡してもいいですし、自分がすべてを取っても構いません。
その際、予算案としていくらの金額をを渡したのかを言います。この金額は実際に渡した額よりも小さくてもOKです。
みんなが受け取ったお金を確認したら、今度は審議です。
その金額に対して、可決か否決を選ぶために、手札から影響力カードを出します。この際、縦に出すと可決、横に出すと否決という意味になります。
これをカタン式で2回ずつ行います。
そのため、まわりの状況を鑑みて、2回目は意見を変えることもできます。また、大統領は賄賂を渡して懐柔することもできます。
予算が可決されたら、すでに仲介人カードの上に乗っているお金を入金します。(仲介人カードの下に入れます)そして、今もらったカードを仲介人カードの上に乗せます。
予算が否決されるとクーデターが起こります。各プレイヤーは大統領派と第一反逆者側のどちらに分かれるかを宣言します。それからお互いの軍事力を競い、クーデターの成否を判定します。
クーデターが成功すると大統領は追放となります。
勝者側は仲介人の上のカードを入金し、敗者側は仲介人の上のカードを失います。そして、新たに予算を配分し、第一反逆者が次の大統領になります。
これを山札がなくなるまで繰り返し、もっとも多くのお金を所持しているプレイヤーの勝利です。
あげたいのは山々なのだが、ない袖は振れんのだ……
シンプルな交渉ゲームです。
お金を配り、それに納得いけば得点化、納得いかなければクーデターというのが基本的な流れです。
ゲームの中心は大統領で、お金の分配がなんとも難しいです。
山札から引いたカードを配るので、あげたくてもあげられないという状況があります。
「みんな、あげたいのは山々なんだが、今回はお金が全然ないんだ」
「そんなこといって私腹を肥やすんだろ!」
「そ、そんなことはない。本当にないものはないんだ」
といった感じで、だいたいの場合でみんなから糾弾されます(笑)
馬鹿正直にほとんどのお金を配ることもできますが、それだと自分の勝ち目はありません。かといって、少しでも多く取ろうとすると批難されます。この辺がなんとも大変です。
今回は5人で遊んでみたのですが、なかなか盛り上がりました。ルール説明から入って、1プレイ1時間半ほどです。
介入カード(即時効果のイベントカード)がなかなか強力で、クーデターを起こさせることなくラウンドを終了させる効果があります。そのため、最後に大統領になったプレイヤーが6枚全部を自分のものにしてゲーム終了となりました。
強力なカード効果が多いので派手な展開になりがちです。交渉があり、個人攻撃もあるので、かなり人を選ぶゲームです。ブラフを交えての交渉や、金にものを言わせる力業が好きな人にオススメのゲームです。