きつねスイッチは3~6人用のカードゲームです。自分の手札を早くなくせば勝ちというUNO(ウノ)タイプのゲームですが、正体隠匿要素が入っており、仲間があがれば陣営として一緒に勝利が可能です。
きつねスイッチについて
陣営は人間陣営と九尾陣営のふたつです。
狐は特殊な立ち位置で九尾の狐がいれば九尾陣営、いなければ人間陣営になります。
正体カードは人間、九尾の狐、狐の3種類があります。使うカードは九尾の狐1枚、狐2枚が固定で、そこにプレ人数-1枚の人間を加え、ランダムに配布します。あまった2枚もゲーム中に使用するので置いておきます。
さらにゲームカードをプレイ人数に応じて配ります。カードは3色あり、数字は1~7まであります。1以外のカードにはテキスト効果があり、またそれぞれの枚数が異なります。たとえば1は各色に3枚ずつありますが、7は各色1枚しかありません。
ゲームは基本的にウノなので、場にあるカードと色か数字が同じものを出していきます。これを繰り返していき、山札が切れるか誰かがカードを出し切ればラウンド終了です。
a. 山札がなくなった場合
各陣営ごとに手札の数字を合計し、少ない陣営が勝利します。
同値の場合は九尾陣営が勝利します。
全員が同じ陣営ならば各自で手札の数字を合計し、もっとも少ないプレイヤーだけが勝利します。
b. 誰かがカードを出し切った場合
そのプレイヤーと同じ陣営のプレイヤーすべてが勝利します。
全員が勝利した場合は、最後にカードを出したプレイヤーだけが勝利します。
陣営での勝利は1点、単独での勝利は2点が入り、誰かが3点以上取ればそのプレイヤーの勝利です。
わたしは人間です。あなたは……?
正体隠匿要素はありますが、特殊効果によって相手の正体を見たり、交換したりするので、最後まで隠し通すというよりは上手いこと優勢な陣営に乗ることが重要です。この辺り、最近発売されたシークレット:米ソ諜報線を思わせます。
テキスト効果が多いので、いかに上手く使いこなすかがゲームの鍵です。
初回は「このカードどうやって使うんだろ」と思いますが、やっていくうちに「なるほど、こうやって使うのか」ということが分かってきます。そうなってくると「ここでこれを出して、さらに次にあれを出せばあがりか」ということが見えてきます。
しかし、正体変更の効果により、勝利を目前にして陣営を変えられたりするので、そこからさらに巻き返しを狙わなくてはなりません。逆に「もう負けじゃん」と思ってても、うっかり敵陣営になれることもあるので、最後まで十分に逆転のチャンスがあります。
UNOがベースなのでルールは分かりやすいですし、そこまで時間もかからないので遊びやすいです。さらに陣営での勝負のため、プレイ中に相談できるのがUNOとは一風違って面白いです。ただ、その相談相手が本当に味方かどうかは分からないのですが……。
コンポーネントはカードだけで、箱もカードより一回り大きい位なので、カバンに忍ばせておいて、ちょっとした空き時間に遊べるのもいいですね。