MOONS(衛星、惑星)は2~6人用のトリックテイキングゲームです。マストフォローのトリックテイキングですが、特殊効果があったり、トリックに負けてもトークンを得られたりと、独自の要素が足されています。
MOONS(衛星)について
カードには4スート14枚ずつある衛星カードと特殊な小惑星カードが4枚あり、これが山札になります。その他に一回り小さいアステロイドカードがあり、これは特殊効果やスコア修正など、さまざまな効果をもたらします。また、スートごとに17個ずつトークンが用意されています。
初期カードとしてアステロイドカードをシャッフルして各自に2枚ずつ配ります。さらに衛星カードと小惑星カードの山札をシャッフルし、各自に均等に配ります。
手札を確認したら、3枚のカードを伏せて出し、全員が出したら一斉公開します。この3枚は手札ではなくなり、獲得できるトークンを表します。
切り札なし、マストフォローのトリックテイキングです。リードスートのもっとも大きな数字を出したプレイヤーがトリックを獲得し、その後、場札の3枚のどれかと一致するトークンを受け取ります。さらにフォローできていないカードの中で、もっとも小さな数字を出したプレイヤーはそのカードに一致するトークンを受け取ります。
また、カードをプレイする際に、アステロイドカードを一緒に出すことができます。アステロイドカードは他のプレイヤーとトークンを交換したり、場札と手札を交換したり、ゲーム終了時の得点計算の値を修正したり、さまざまな効果があります。小惑星カードをプレイすると、アステロイドカードを引くことができます。
全トリックが終わったら、もっとも多くのトリックを獲得したプレイヤーが好きなトークン1つを獲得します。さらにひとつもトリックが取れなかったプレイヤーは自分の場札と一致するトークンを1つ獲得します。
これを惑星トークンがなくなるか、スタートプレイヤーが一巡するまで繰り返すとゲーム終了です。獲得したトークンをリファレンスに従って得点化し、さらにアステロイドカードによる得点を足し、合計得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
トリックに勝たなくてもゲームに勝つことができる?
基本的な得点は4種類のトークン1セットで10点なのですが、アステロイドカードによる勝利点の方が効率良く稼げるため、これをいかに上手く引けるかがポイントになります。
多くのトリックテイキングはトリックを取らないと意味がないのですが、MOONSでは負けてもトークンが獲得できるため、手札次第では負けていった方が多くのトークンが取れることもあります。
今回は4人で遊び、スタートプレイヤーが一巡するまでプレイしました。アステロイドカードのトークン交換がなかなかイヤらしく、相手のトークンを交換することで、どんどん得点を下げることができます。そういった意味で、直接攻撃要素があるので、好みが分かれそうです。
一般的なトリックテイキング同様、トリックを取ることが勝利への道なのですが、トリックに負けてもトークンが取れるというのが独特です。早めにスートを枯らしてしまうと、下手に勝つよりも効率良くトークンが集まるので、そっちを狙った方がいい場合もあります。
ゲーム内容とは関係ないですが、各カードには星のイラストが入っており、その星がいつ発見されたかなどの情報がフレーバーとして書かれています。