拡張で加わったボード全てが一通り使われたので、それぞれに対する所感や方針などをまとめます。今回は日本、モンゴル、ポルトガル、エチオピアの4国です。
ネイションズ:王朝紀 ボードレビュー
日本
多少クセがありますが、もっとも使いやすいです。やはり置けるカードの枚数が1枚多いというのが単純に強いです。助言者を変えることはできませんが、相手が取ろうとしている助言者をカットできる上、自分の軍事力が上がるので能力としては十分です。
初期建物で注目なのが、Rice Fieldsです。
コスト石1で食料3を産むため、ここに1人配置することで、人口を1人増やすことが可能です。
序盤で植民地や自然偉業をいくつか取っておき、政体を江戸時代に変えれば戦争をまったく気にすることなく、自国の強化に専念できます。
現時点、もっとも汎用性があり、強力なプレイヤーボードだと思います。
モンゴル
安定性ではなく、軍事力を減らして人口を増加させる唯一のボードです。また、人口コマが1つ少ないただひとつのボードでもあります。
初期建物で注目なのは、Horse Archerです。軍事力5で襲撃値4という、どう考えても後の時代の強さを持っています。ここに3人配置すれば、軍事力だけで人口を5増やすことが可能です。
政体の元は使いきりのカードなので、使用した場合はすぐに黄金のオルドに変えましょう。ただ、どちらもそこまで強力という感じではないので、初期の特別ルールのままで最後までいっても問題ありません。
ポルトガル
ポルトガルは初期の建物で、金、石、食料、安定性、書物のすべてをまかなうことができます。そのため、万が一建物カードの出が悪い場合も、人口を再配置することで何とか耐えることができます。ただし、軍隊がないので、状況に合わせてどれかをつぶさなければなりません。
特別ルールは3金のカードを2金で買えるので、盤面に左右されない使い勝手の良さがあります。
ポルトガルで目指したいのは軍事力の強化です。ある程度の軍事力が整ったならば政体を変えます。レオン王国は戦争購入時に会戦の効果を得ることができ、ポルトガル海上帝国は偉業のスペースに植民地を置くことができるので、いずれにしろ軍事力があった方がいいです。
エチオピア
エチオピアはそこまで強力なイメージはありませんが、クセがなく使いやすいです。
注目すべきは初期建物のSteleで、これ1つで金1、安定性1、書物1を産みます。コストも石1なので、後の時代まで使い続けることができます。
特別ルールでは、手番順を決める際に、軍事力に安定性を足すことができます。これが地味に強いです。特にカードの出が悪いときは、手番順はかなり重要なので、この能力が重宝されます。
他の政体2つはそこまで強力でもないので、余裕があれば変える程度でいいかもしれません。
- レビュー1(日本、モンゴル、ポルトガル、エチオピア)
- レビュー2(韓国、ヴァイキング、アメリカ、アラブ)
- レビュー3(インド、マリ、ポーランド、ヴェネツィア)