なつめもは夏休みの予定を紙に書いて埋めていく3~6人用のゲームです。楽しいイベントをたくさん入れたいところですが、しっかり宿題を終わらせないと失点になってしまいます。誰の約束を受けるか、どのように宿題を進めていくかが悩ましい紙ペンゲームです。
なつめもについて
各プレイヤーはカレンダーシート、ひみつシート、ダイス、えんぴつ(コンポーネントして含まれています)を受け取ります。
カレンダーシートは公開情報で夏休みの予定を書いていきます。ひみつシートには宿題の進み具合と他のプレイヤーとの親愛度を書いていくのですが、こちらは非公開情報です。
ゲームは4週にわたって行われます。イベントカードは各週ごとに分かれています。
スタートプレイヤーがイベントカードをめくり、その予定を何曜日に入れるか提案します。
カードにはイベント名と得点、称号が書かれています。得点は「男女混合」「同性のみ」「奇数人」「偶数人」などなど、さまざまな条件で変わってきます。そのイベントに参加するのが1人の場合、称号をもらえることがあります。称号はゲーム終了時にボーナスをもたらします。
カードをめくったプレイヤーが「せーの!」と言ったら、参加する人は手を挙げます。参加した人はカレンダーシートに予定を記入し、そのときのメンバーに応じた得点を記入します。さらにひみつシートにあるハートの欄をぬりつぶします。ぬりつぶせるのはそのとき一緒に参加したメンバーで、この数も終了時ボーナスになります。
これを時計回りに6回繰り返すと1週が終了です。
イベントが入っていない日は宿題の日となり、ダイスを振って、その目に応じたページ数をぬりつぶしていきます。
上記を4週行うとゲーム終了です。
イベントごとの得点、宿題の得点・失点、ひみつシートのハート、称号の得点を合計し、もっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
土曜日に花火大会行く人~?
「火曜日誰かプール行かない?」
「ごめん、その日海外旅行」
ゲーム中はこういった会話が繰り広げられるので、それだけでもう雰囲気抜群です。
気持ち的にはさびしいですがイベントに1人で参加すると称号がもらえるので、あえてみんなの予定が入っているところを狙うといった戦略も可能です。ちなみに称号は獲得数の2乗の得点がもらえるので、かなり大きいです。
宿題も重要で空いたマス数×10点のマイナスになるため、みんなからの誘惑を断って、しっかり進める必要があります。宿題の判定がダイスなので、せっかく日にちを確保したのにも関わらず、サボって進まないことがあるのもリアルです(笑)
「あー、全然宿題やってないわ」と言いつつ、実はキッチリ進めているという、あるあるネタも再現できます。
説明書が学習帳を模していたり、ペンではなく小さい鉛筆だったりとコンポーネントの雰囲気もとてもいいですね。
今回は5人全員が初プレイでしたが、ルール説明込みで1時間ほどとボリューム的にもちょうどいい感じでした。基本はイベントに参加するかどうかだけなのですが、高得点を目指そうとすると考えどころは多いです。