ルネッサンスの君主はルネッサンス期のイタリアを舞台にした3~6人用のゲームです。プレイヤーは著名な君主となり、軍隊や商人を味方にして、自分の勢力を伸ばすことを目指します。作者はブラスやロンドン、ネビュラでお馴染みのマーティン・ワレスです。
ルネッサンスの君主について
スタートプレイヤーから順番に、さまざまな効果をもった君主タイルを選び、初期資金と初期影響力を受け取ります。
ゲームボードのステータストラックに各都市のディスクを置きます。ゲームボード脇に軍隊タイルをサプライとして並べ、策略タイルの山を作ります。他にイベントタイルやローマ法王を並べます。
手番では以下のいずれかのアクションを行います。
軍隊タイル・策略タイルの購入
タイルに書かれたコストを支払い、タイルを購入します。
同じ軍隊タイルを買うことはできません。
また策略タイルは原則2枚しか持つことができません。
都市タイル・イベントタイル・法王タイルの競り
都市タイルを競りにかける場合、現在の都市の価値の2倍以上から始める必要があります。都市タイルは6枚まで持つことができますが、5都市のうち3都市までしか持つことができません。都市タイルにはお金や影響値の収入が増えるものや特殊効果をもたらすものがあります。
イベントタイルには、お金か影響力のどちらで競りを行うかが書かれています。イベントタイルを購入すると特殊効果があったり、得点がもらえます。
法王タイルを持っていると他の戦争に参加することができます。
戦争の開始
どの都市からどの都市に向かって戦争を起こすかを決めます。ただし、実際に戦争に参加するためには攻撃側か防御側のどちらかで競り勝たなければなりません。
攻撃側と防御側が決まったら、同時にダイスを振ります。そこに軍隊タイルなどの修正値を加えて攻撃側が勝てば勝利です。攻撃が失敗した場合、防御側の反撃があります。そこでも同じようにダイスを振って勝敗を決めます。
勝った方の都市のステータストラックが上昇し、負けた方は下がります。また、勝利したプレイヤーは終了時に得点になる勝利カウンターを受け取ります。
パス
ソフトパスなので1度パスしても再び手番が回ってきます。
これを繰り返して、すべてのイベントタイルが競り落とされるとラウンド終了です。各プレイヤーはタイルによる収入を得て、次のラウンドに臨みます。
全3ラウンド行うとゲーム終了で、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
どの都市に肩入れするか
自分が都市を担当する訳ではないので、どこの価値が高まりそうか、周りの状況を見つつ都市タイルを購入していきます。1人だけで同じ都市を独占してしまうと、周りから総攻撃にあってしまうので、上手いこと強調しつつ、出し抜かなければなりません。
ルール上、交渉は自由にできるので「とりあえず一旦、ここを攻めよう」「今回はちょっと待ってくれ」といったやり取りが可能です。
戦争に負けると都市の価値が下がるため、あえて欲しい都市で戦争をして、わざと負けるといったこともできます。
そのため、単純に戦争に勝てばいいというわけではなく、自分の都合が良いように勝ったり負けたりしなければなりません。
全体のルール自体はそこまで難しくないのですが、駆け引きや読み合いが重視されるため、好みが分かれそうなゲームです。