アンダーウォーターシティーズは海底に都市を建築していく1~4人用のゲームです。基本はワーカープレイスメントなのですが、配置と同時にカードを1枚プレイするのが特徴です。
アンダーウォーターシティーズについて
ゲームボードは両面仕様になっており、片方は1~2人用、もう片方は3~4人用です。プレイヤーボードも両面仕様で、裏面はボードごとにかなり多様性があります。
ゲームボードには黄、赤、緑の3色のアクションスロットがあります。その他に特殊カードを置くスペースがあります。
プレイヤーの手札となる時代カードはⅠ、Ⅱ、Ⅲの3つあり、各時代で使用するデックが変わります。時代カードもアクションスロットと同様、黄、赤、緑の3色があります。
ゲームは全10ラウンドで、1~4ラウンドが時代Ⅰ、5~7が時代Ⅱ、8~10が時代Ⅲです。また、各時代の終わりに生産フェイズがあります。
手番では、まず手札が3枚になるまでカードを捨てます。
その後、アクションタイルをいずれかのスロットに配置して、カードを1枚プレイします。このとき、スロットとカードの色が一致しているとどちらの効果も発動します。色が異なる場合、カードは発動せず、スロットのアクションのみが発動します。
スロットのアクションには、都市や建物を建設するもの、お金や資源を得るもの、建物をアップグレードするものなどがあります。
カードは即時効果、永続効果、アクション、生産、最終得点の5種類です。
アクションを実行した後、山札からカードを1枚引きます。
アクションタイルは増減しないため、各プレイヤーが3手番ずつ行うとラウンド終了です。
これを繰り返して時代が終わると生産フェイズです。プレイヤーボードに建設した建物や都市に応じて収入を得ます。また、都市の数に応じて食料供給があります。
10ラウンド後の生産が終わると、最終得点計算です。
得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。同点の場合は最後の手番順が早い方のプレイヤーの勝利です。
さまざまなカードを使って拡大再生産
最初に6枚のカードを渡され、その中から3枚を選びます。また、毎手番カードを引くので、そのテキストを読むだけでも結構な時間がかかります。
今回は3人で遊び、準備とルール説明に1時間弱、プレイには2時間45分ほどかかりました。初回ということでルールブックを最初から確認していったのですが、ルール自体はそれほど難しくないので1度遊べば、説明にはそこまで時間はかからなそうです。
ただ、カードとアクションスロットの組み合わせが多いため、プレイ時間はそれほど縮まらなそうです。ちなみに箱に書かれた時間は「1人あたり40分」です。
大まかな流れは、資源やお金を獲得して、都市や建物を建てて再生産し、それを元に得点化していくというお馴染みの感じなので、特に戸惑うような要素はありません。
都市網がつながっているかどうかというのは最初ちょっと分かりづらいですが、他にはそこまで難しいルールもないです。
アクションスロットとカードの色を一致させるのが基本ですが、カードの引きによってはそう上手くもいかないので、ある程度割り切ってアクションを選ぶことが必要です。
ちなみに色にも意味があり、緑はアクションが弱くてカードが強力、黄はアクションが強くてカードが弱く、赤がどちらもその中間となっています。
カードをどんどん並べて拡大する感じがテラフォーミングマーズを思わせますが、アンダーウォーターシティーズはアクションスロットに比較的大きなウエイトがあるので、プレイ感はそこまで似ていません。
他プレイヤーを攻撃する要素もなく、インタラクション性はアクションスロットと特殊カードの取り合いにあります。
さまざまなカード効果を使って拡大していくことが好きな人にはまず間違いなくオススメできるゲームです。ただどうしても時間がかかるので初回4人だとなかなか大変かもしれません。
箱の外についているプロモカードについては、数寄ゲームズのサイトに説明があります。また、こちらのページでプレイヤーエイドも公開されています。
タイトル | Underwater Cities |
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発行年 | 2018年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 80~150分 |
デザイナー | Vladimír Suchý |
BGGリンク | Underwater Cities | BGG |