炭鉱讃歌は20世紀後半のエッセンの炭鉱を舞台にした2~4人用のワーカープレイスメントです。より多くのワーカーを配置することで同じアクションが実行できるのが特徴です。
炭鉱讃歌について
各プレイヤーは個人ボードになる炭鉱ボードを受け取り、ケージを設置します。サプライから石炭キューブを受け取りトロッコに置きます。
プレイ人数に応じてワーカーを受け取ります。3人だと15個、4人だと13個です。さらに初期資金を受け取ります。
ゲームボードにはアクションが描かれていますが、プレイ人数によって使えないスペースがあります。ボード右下に注文カードを並べます。
ゲームは全3ラウンドです。
各ラウンドはスタートプレイヤーから順番にワーカーを配置してアクションを実行していきます。すでにワーカーが置かれている場合は、それを上回るワーカーを置くことでアクションができます。
ゲームボードには5種類のアクションスペースがあります。
トロッコ工場
トンネルタイルを獲得して自分の炭鉱ボードに配置します。このとき、新しい石炭キューブも補充されます。
採掘
炭鉱から石炭を採掘します。
ケージを上下させ、炭鉱からキューブを引き上げてきます。
配達
条件を満たした注文カードを達成して勝利点を獲得します。
資金
銀行からお金を獲得します。
1金のスペースはワーカー1つで何回でも使えます。
新しい注文
新しい注文カードを獲得します。
すべてのプレイヤーがワーカーを使い切るとラウンド終了です。
ラウンド終了時に達成した注文カードや配達手段のマジョリティによって勝利点が入ります。
3ラウンドが終わったら最終得点計算を行い、もっとも勝利点が多いプレイヤーの勝利です。
テーマはシブいが分かりやすいワーカープレイスメント
炭鉱から石炭を掘るというシブいテーマですが、とても遊びやすいワーカープレイスメントです。できることはすべてゲームボードに描かれており、ラウンド終了時の得点計算の仕方も描かれています。言語依存などもありません。
ワーカーを1度に複数個置くというのが特徴で、このおかげで一般的なワーカープレイスメントでありがち「あそこに置かれたからもうダメだ……」ということが起こりづらくなっています。
ちなみに石炭キューブは黒、茶、灰、黄の4色あり、それぞれ価値が異なります。黄色の石炭というのはあまり現実的ではありませんが。
ゲームのメインでもある採掘は、ケージを地下に下ろしていき、キューブを乗せて、地上まで上げるという手順を手元で行います。ただし、ステップに制限があるため、どこをどうやって持ってくるかを考えるのが悩ましいです。また、単純に手を使ってケージを上下させるのがアナログゲームらしくて楽しいですね。
トンネルや注文書は山札からめくるので、ある程度の運要素があります。アクションスペースの取り合いもそこまでシビアではないので、だいぶ遊びやすいです。
それでいながら考える要素もしっかりあり、個人ボードのトンネルを伸ばしていく箱庭感もあります。プレイ時間も1時間程度なので「あまり長いのはちょっと」という人にもオススメです。