アグリコラ リバイズドエディションは、人気のボードゲーム「アグリコラ」のニューバージョンです。リメイクというほどの変化はなく、さまざまな拡張を経て、より遊びやすく調整が加わっています。遊べる人数は1~5人から1~4人になりました。
旧版との違い
コマ
丸いディスクだったコマは、それぞれ形を模したものになりました。家族コマも人の形になっています。これにより見た目が賑やかになりました。
また、資源の数は全体的に若干少なくなっています。たとえば木材が33個から30個に、羊が21個から18個になっています。その代わり、品物タイルが各種あり、個数をまとめて管理できるようになりました。物乞いカードも、物乞いタイルに変わっています。
ボード
真四角だったゲームボードが特殊な形状になり、収穫の時期が分かりやすくなりました。人数ごとに加えるアクションボードも楕円形の特殊な形になっています。今までになかったアクションも増えています。
カード
職業カードが169枚から48枚に、小さな進歩カードは139枚から48枚になっています。旧版と同じカードもあれば、効果に調整が加わったカードもあり、旧版にはなかった新しいカードも加わっています。
また、そのカードがどんなカテゴリーに属するのかが8種類のアイコンで示されています。
選択ルールの紹介
ドラフト、クイックドラフト、生きている手札、チーム戦、ハウスルールというさまざまな遊び方のヴァリアントが紹介されています。
他にもキャンペーンルールがあり、連続して遊ぶ場合のルールが書かれています。
実際に遊んでみて
今回は3人で遊んでみました。そのうち2人は旧版を何十回もやっており、ひとりは初めてです。ただし、カヴェルナの経験はあるので、ある程度のゲームの流れは把握しています。
ハンデとして未経験者のひとりには、職業と小さい進歩を11枚ずつ引いてもらい、その中から7枚ずつを選んでもらいました。わたしたち2人は7枚ずつの配りきりです。
多少の変化はあるものの、遊んでみた感覚はまさにアグリコラで「これじゃない感」などはありません。コマの形がバリエーション豊富なのは、単純にうれしいですね。(ただし家族コマが全員男というのは若干引っかかりますが)
経験者のひとりが「あ、悪いけどこの手札強い」と開始時に宣言し、結果、そのプレイヤーが勝利しました。(52対46対25でした)
さすがに経験の差があったようで、終わってからわたしたちに何の効果が発生しているのか把握しきれなかったと言っていました。(『なんで木をスペースに残して食料を得ているのか』など)カードの効果は出す度に読み上げていたのですが、各プレイヤーがどんなカードを出しているのか完全に把握するのは大変そうです。
やはりカードの強弱差は健在で、カヴェルナに比べるとカードゲーム感が強いです。この辺りは確実に経験の差が出るので、初心者と経験者が遊ぶ際にはある程度のハンデが必要そうです。
カードにエラッタがあり、修正用のデータがホビージャパンのサイトで公開されています。
⇒『アグリコラ:リヴァイズドエディション』ほか正誤表