パフューマリーは香水ブランドのオーナーとして自身のブランドを発展させていく2~4人用のゲームです。花や植物、動物由来のエッセンスを抽出・調合して新たな香水を完成させていきます。
Perfumery(パフューマリー)について
各プレイヤーはノートタイル、ストックヤードタイル、初期資金カードを受け取ります。ワーカーとなる調香師コマは初めは2個で、ゲーム中に3個まで増やせるようになります。
アクションタイルを並べ、カード獲得アクションタイルの上部にパフュームカード、下部にレシピカードを並べます。
ゲームはパフュームカードとレシピカードの山札がなくなるまでラウンドを繰り返します。
各ラウンドは3つのフェイズに分かれています。
ラウンドの流れ
開発フェイズ
スタートプレイヤーから順番にアクションタイルにワーカーを配置して、アクションを実行します。アクションタイルにはコマを1つしか置けない場所と何個でも置ける場所があります。
これにより、カードを獲得・プレイしたり、エッセンスを入手したり、ワーカーを増やしたりします。
調香フェイズ
各プレイヤーはトップノート、ミドルノート、ベースノートという3つのタイルを持っています。開発フェイズではそれぞれに対してレシピカードを配置しています。
3つのノートを下から順番に効果を解決して、エッセンスを獲得します。レシピカードにより入手できるエッセンス量が増えたり、変換されたりしていきます。
その後、獲得したエッセンスを使い、パフュームカードをプレイします。パフュームカードは得点にもなり、エッセンスの保管場所にもなります。必要なエッセンスがあれば、好きなだけパフュームカードをプレイできます。
残ったエッセンスはパフュームカード上で保管します。カードに乗せられなかったエッセンスは揮発してしまうため、すべてストックに戻します。
クリーンアップフェイズ
アクションタイルに配置してあるワーカーを回収します。
その後、パフュームカードとレシピカードの補充を行います。
ゲームの終了
クリーンアップフェイズにパフュームカードとレシピカードの山札がなくなると、次のラウンドでゲーム終了です。
プレイしたパフュームカードの価値を合計して、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
ワーカープレイスメント+エンジンビルド
エッセンスを集め、香水を調合していくワーカープレイスメントです。プレイしたレシピカードが増えていくことで生産できるエッセンスが増えていくため、拡大再生産の一面もあります。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで2時間ほどでした。3人の場合、山札は32枚のため、全8ラウンドになります。カードはそれぞれがⅠ・Ⅱ・Ⅲに分けられているため、後半になるほど効果が強力になります。
エッセンスはフローラル、グリーン、アニマル、シンセティックの4種類で、中盤からアニマルとシンセティックが登場します。シンセティックはいわゆるオールマイティで他の3つとして使うことができます。
レシピカードとパフュームカードにはカード価値がついています。
これはお金のような役割を果たし、レシピカードをプレイする際にはその価値分のカードを捨てなければなりません。ただし、手札上限が7枚のため、効率良く循環させる必要があります。
パフュームカードに必要なコストはトップ、ミドル、ベースの3つに分かれており、それぞれに対応するエッセンスが必要になります。そのため、どこに何をどのくらい出すのかパズル的な面もあり、とても悩ましいです。
プレイしたパフュームカードが保管場所になるのもポイントで、カードごとに描かれたエッセンスが1つだけ保存できます。保存されたエッセンスはトップ、ミドル、ベースのどこにでも使えるため、さまざまなレシピに対応しやすくなります。
今回わたしはグリーンエッセンスの保管場所がなかったため、最後のレシピで足りなくなり、他のエッセンスを大量に余らせたまま終わってしまいました。1つでもあれば15点伸びたのに惜しいことをしました。
また、コンポーネントも非常に凝っています。エッセンストークンはそれぞれの形を模していますし、40枚のパフュームカードには、すべて異なる香水名とフレーバーテキストまでついています。
ここまでしっかりした作りでありながら、箱が15センチ×15センチとコンパクトなのがありがたいですね。ただし、ゲーム中はどんどんカードを並べていくため、それなりのスペースが必要になります。
エンジンビルドや拡大再生産が好きな人にオススメのゲームです。