ペーターと2匹の牧羊犬は、トリックテイキングとマンカラの要素をあわせもった2人用のゲームです。ゲーム中、春と夏の2回得点計算があるのですが、夏では春の得点を上回る必要があります。トリックを取り続ければいいわけではないので、勝つところと負けるところの見極めが重要なゲームです。
ペーターと2匹の牧羊犬について
ゲームの箱とフタもコンポーネントとして使用します。他に柵があるので組み立ててプレイエリアを準備します。
このゲームではカードではなく、コマを使ってトリックテイキングを行います。コマは羊、豚、牛の家畜コマと狼コマがあります。それぞれに1~7の数字が割り振ってあります。
自分の手札(コマ)はついたてで隠して相手から見えないようにします。
袋からランダムで11個ずつコマを取り、ついたてで隠します。その後、さらに4個を取り出し、4箇所の草地に1つずつ置いていきます。袋にはコマが2つ残りますが、これは非公開情報です。
コマを使い、マストフォローのトリックテイキングを行います。ただし、勝敗を決めるのはスート(種類)を問わず、数字が大きい方です。
トリックに勝った方は獲得したコマを自分の2箇所の草地に自由に割り振ります。
トリックに負けた方は条件に従って「おかえり」アクションか「追い立て」アクションを行います。
狼コマは特殊な存在でゴール柵に入ると、すでにいる家畜コマ1つをゲームから取り除いてしまいます。
これを5トリック繰り返すと春の得点計算です。
自分の草地にいる 家畜コマ1つ |
3点 |
---|---|
自分のゴール柵にいる 家畜コマ1つ |
6点 |
小屋に返した 動物コマ1つ |
10点 |
自分の草地にいる 狼コマ1つ |
マイナス3点 |
合計点を記録しておき、残りのトリックを行います。
そのまま11トリックが終わると夏の得点計算です。
上記の表を利用して夏の得点計算を行います。
このとき、春よりも2倍以上得点があると春の得点が2倍になります。
逆に春の得点以下だと夏の得点が0点になります。
春と夏の合計点を記録していき、上記を繰り返し、どちらかが100点を越えるとそのプレイヤーの勝利です。
コマで行うトリックテイキング
オリジナルの動物コマを使うめずらしいトリックテイキングです。
基本はマストフォローのトリックテイキングなのですが、動物コマを草地や柵に移動させる関係で、どこで勝ってどこで負けるかの見極めが重要になります。
得点計算が2回あるので、前半では得点を抑え、後半で一気に稼ぐといったテクニックも要求されます。
トリックテイキング+マンカラという独特のシステムのため、最初はどうやるのがいいのかなかなか見当がつきませんでした。それでも何回かやってみるうちに「ああ、こういうことをさせたいのか」とルールの意味が分かってきました。
見た目はかわいらしいですが、細かいルールも多く、どちらかというとゲーマー向けのゲームという感じです。
また、ゲームの途中で得点計算があるので、どうしても忘れてしまいがちです。7トリックくらいやってから「あ、春の得点計算やってない」となることが何度かありました。この辺は慣れが必要ですね。