「ポイント・シティ」は150種類以上の個性豊かな建物を建設して都市を作り上げていく1~4人用のゲームです。手番では場に並んでいるカードの中から2枚を獲得します。資源はそのまま獲得できますが、建物は資源を支払う必要があります。シンプルなルールで拡大再生産がしっかり味わえるカードゲームです。
ポイント・シティについて
カードは両面仕様になっていて片方には資源、もう片方には建物が描かれています。また、3つのレベルに分かれているため、プレイ人数に応じた枚数を用意し、それぞれシャッフルしてレベル1・2・3の順番になるように山札を作ります。
山札から4×4になるように場にカードを並べていきます。このとき、すべてのカードは資源を表にして置きます。
ほかにゲーム終了時の得点を決める公共トークンを表向きに並べておきます。
手番では場にあるカードから、縦または横で隣り合っているカードを2枚獲得します。このとき、資源はそのまま獲得できますが、建物の場合は、それに応じたコストを支払います。
その後、資源として取ったところには建物を、建物として取ったところには資源を補充します。(どちらから何を取ったかわからなくならないようにトークンが用意されています)
ゲームに登場する資源は「工業力」「経済力」「労働力」「電力」「エコロジー」の5種類とオールマイティーとして使える「ひらめき」があります。ゲーム開始時、各プレイヤーは「ひらめき」を1枚持っています。
また、山札から2枚獲得することもできます。山札は資源の面が表になっているため、この場合、資源を2枚獲得することになります。
建設した建物の左上にあるアイコンは、その資源として扱うため、建物を建てる際のコストが軽減されます。(宝石の煌きのような感じです)そのため、どんどん建てていくことで、手元に資源カードがなくても、建物が建てられるようになっていきます。
また、公共の建物を建てると、公共トークンが獲得できます。公共トークンには「○につき~点」「○と△で~点」といった終了時の得点条件が書かれています。
手番を繰り返し、場にカードが補充できなくなればゲーム終了です。
建物に書かれた得点と公共トークンの得点を合計し、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
手軽な拡大再生産
手番ではカードを2枚獲得するだけなので、やることはとてもわかりやすいです。テキスト効果などもないため、カードがめくられるたびに、ゲームが止まってしまうようなこともありません。
今回は2人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで40分ほどでした。
レベルが上がるにつれ、コストも重くなっていくため、序盤でいかにコスト軽減のカードをそろえるかがポイントになりそうです。
逆に序盤にうまく軽減が取れないと、後半はかなり苦しくなりそうですね。
縦横で隣接するようにカードを獲得するのも考えどころで、後半になると「この建物が欲しいけど、隣の建物は取れない」といったケースが出てきます。
手持ちの資源と場の資源がマッチしないこともあるため、そういう場合は大人しく山札からカードを引くことになります。
目新しい要素はないですが、やることがわかりやすく、拡大再生産の要素もしっかり味わえるため、万人におすすめできるゲームです。
| タイトル | Point City |
|---|---|
| 発行年 | 2023年 |
| プレイ人数 | 1~4人 |
| プレイ時間 | 15~30分 |
| デザイナー | Molly Johnson, Robert Melvin, Shawn Stankewich |
| BGGリンク | Point City | BGG |


