「プラハ 王国の首都」は、プラハで王の支持を得るために町を拡大していく1~4人用のゲームです。手番ではゲームボード上のホイールからタイルを1つ選び、そこに描かれたアクションを実行します。
プラハについて
各プレイヤーは個人ボードとタイル、トークン類、サマリーを受け取ります。
ゲームボードには時計回りに回転させるホイールがついています。そこに6枚のアクションタイルをはめ込みます。アクションタイルには2種類のアクションが描かれています。
手番ではホイールからアクションタイルを取ることで、アクションを実行するのですが、その場所によって追加資源がもらえたり、追加でコストを支払ったりする必要があります。
ゲームは規定の手番数を行うことで終了します。あとどのくらい残っているかはゲームボード上に示されています。
手番で行うこと
手番ではアクションタイルを1枚選び、そこに描かれた2種類のアクションのうち、どちらか一方を実行します。
アクションの種類
- 金の生産
- 石の生産
- アクションのアップグレード
- 城壁の建築
- 建物の建築
- 道の建築
資源をどのくらい生産するかは個人ボードに示されています。また、アクションをアップグレードすることで、そのアクションを選んだときに追加で効果が得られます。
ホイール上にも資源や変換が描かれているため、タイルを選んだところに描かれているものがもらえます。
また、金の窓トークンを使うことで、追加アクションを行うこともできます。
手番終了時にホイールが回転して、1周するとラウンド終了です。
規定のラウンドを行うと時代が1から2に変わり、さらに進むとゲームが終了します。
実際のゲーム流れ
手番で行えるアクションは6種類しかないのですが、フリーアクションなどもあるため、やれることは多いです。
城壁タイルやアクションのアップグレードタイルは置き方によって資源がもらえるため、ちょっとしたパズル要素もあります。
建物はゲームボード上に配置するのですが、そちらではエリアマジョリティの要素があります。
また、ゲーム中に飢餓壁チップと大聖堂チップが手に入るのですが、それが1つ何点になるかは飢餓壁と大聖堂にある自分のコマの位置によって決まります。
さらに個人ボードの技術トラックと大学トラックの乗算で得点が入ったりと、とにかくいろいろなところで得点が入ります。
そのため、すべてをやりきるのは困難なので、どこを伸ばして、どこを諦めるかがポイントになってきます。
さまざまな要素の中から最適解を選んでいく
何をしても得点が伸びていくタイプのゲームなのですが、他の人と方針がかぶってしまうと伸びづらくなってしまいます。
また、ホイール上に特典があるため、「とりあえず今回はこのアクションでいいか」と妥協しやすくなっています。もちろんコストを支払って、自分がやりたいアクションを追求することも可能です。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで2時間半ほどでした。要素が多いので最初の説明に時間はかかりますが、やり始めるとテンポよく手番が回ってきます。
他プレイヤーの影響を受けやすいため、その場その場で最適解を見つけていく必要があります。相手がどのアクションを選んだかで、こちらの選択肢も変わってくるため、なかなか思い通りにはいきません。
得点を取れる方法がいろいろあるので、「必ずこれをしなければならない」というのは、ありません。どのやり方でいっても、それなりに勝負にはなりそうです。
ただ、ゲーム終了時に加点される得点タイルが3枚引いて1枚選択なので、そこで自分に都合が良いタイルが引けるかどうかに運要素があります。
個人的に印象に残ったのがアクションホイールに乗っている木製キューブです。ホイールが1周するとキューブがゲームボード上の穴に落ちて、引っかかるようになっています。
ラウンド終了処理を忘れないようにという配慮なのですが、いかにもアナログらしくて面白い仕掛けだなと思いました。
作者はアンダーウォーターシティーやパルサー2849を手がけたVladimír Suchý(ウラジミール・スヒー)です。同作者のゲームが好きならば、間違いなく楽しめそうです。
タイトル | Praga Caput Regni |
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発行年 | 2020年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 45~150分 |
デザイナー | Vladimír Suchý |
BGGリンク | Praga Caput Regni | BGG |