プロジェクトLは1~4人用のパズルゲームです。パズルを完成させることで新たなピースを獲得し、それを使って新たなパズルを作っていきます。パズルと拡大再生産を組み合わせたゲームです。
プロジェクトLについて
ピースは9種類の形が10個ずつあります。9種類はマスの数によって、レベル1~4に割り当てられています。
パズルは白パズルと黒パズルがあります。タイルが層になっており、ピースがはめ込めるようになっています。さらに右上に得点、左上には完成させたときにもらえるピースが書かれています。
すべての白パズルをシャッフルして、白パズルデッキにします。
黒パズルはプレイ人数に応じた枚数を用意してシャッフルし、黒パズルデッキにします。
両方のデッキから表向きに4枚ずつパズルを引いて並べます。
各プレイヤーはプレイヤーガイドとレベル1のピース1個、レベル2のピース1個を受け取ります。
残ったピースはリザーブとして、ひとまとめにしておきます。
スタートプレイヤーから順番に自分のターンを実行します。自分のターンでは3つのアクションを実行します。マスターアクション以外は何度でも同じアクションができます。
アクションの種類
パズルを取る
パズルを1枚取って、自分の前に置きます。その後、パズルの列を補充します。未完成のパズルは4枚まで持つことができます。
レベル1のピースを得る
リザーブからレベル1のピースを1個取り、自分のサプライに置きます。
ピースのアップグレード
自分のサプライにあるピース1個をリザーブに戻し、1レベル高いピースを獲得します。アップグレードする代わりに現在のレベル以下のピースと交換することもできます。
ピースを1個置く
獲得したパズルにピースを1個置きます。一度置いたピースは動かしたり、取り除いたりできません。
マスターアクション
自分が持っているすべてのパズルに対して、1個ずつピースを置くことができます。マスターアクションだけは1ターンに1回しか行えません。
パズルが完成したならば、使っていたピースを自分のサプライに戻します。完成したパズルは、得点が見えるようにずらして重ねておきます。その後、報酬として完成させたパズルに書かれたピースを獲得します。
ゲームの終了
黒パズルデッキがなくなったならば、ゲームの終了条件が満たされます。そのラウンドを最後まで行い、さらにもう1ターンずつ行ってゲーム終了です。
最後の仕上げ
ゲーム終了時に完成していないパズルがある場合、最後の仕上げを行います。自分のサプライからピースを置いていきますが、使ったピース1個につき、マイナス1点になります。完成したパズルは得点として獲得できますが、ピースは得られません。
完成したパズルの得点を合計し、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
パズル+拡大再生産
パズルと拡大再生産というめずらしい組み合わせのゲームです。
パズルを完成させることで、新しいピースを入手し、さらに新しいパズルを完成させていきます。
白パズルは得点は低いですが簡単に完成させることができます。
それに対して黒パズルは必要なピースが多い分、得点も高くなっています。
そのため、どんどん小さいピースを獲得して数にものを言わせるのか、少ないピースを最大限に活用してパズルを完成させていくかで、選ぶべきアクションが変わってきます。
今回は2人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで40分ほどでした。
新しいピースを獲得していくところがデッキ構築のようでもあり、なかなか新鮮でした。
わたしはとにかくピースを増やした方がよさそうだと考えて、序盤は簡単なパズルを次々と完成させていきました。白パズルの中には、すぐに完成できるけれども0点といったものあり、そういったパズルを積極的に獲得していきました。
ある程度ピースがたまったならば、あとはマスターアクションで一気にピースを埋めていきます。
相手は限られたピースを使って、高得点のパズルを完成させていました。
後半の追い上げもあり、終わってみると28対23で勝っていました。得点はそれほど変わりませんが、完成させた枚数はわたしの方が圧倒的に多かったです。
ルールも簡単で、やることも分かりやすいため、万人にウケそうなゲームです。ピースの手触りもいいですね。どんどん拡大再生産していくため、宝石の煌きのようなゲームが好きな人におすすめです。
プロジェクトLには1人用ルールが用意されています。ただし、Kickstarter版のコンポーネントで考えられているため、難易度によってはレベル1のピースが足りなくなってしまいます。そのため、別にトークンを用意するか、別のレベルのピースを使う必要があります。
タイトル | Project L |
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発行年 | 2020年 |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 20~40分 |
デザイナー | Michal Mikeš, Jan Soukal, Adam Spanel |
BGGリンク | Project L | BGG |