リチャード・ガーフィールドは、TCGのマジック:ザ・ギャザリングを産み出したゲームデザイナーです。MtG以外にもさまざまなボードゲームを手がけています。
マジック:ザ・ギャザリング(1993年)
1993年に発売された世界初のトレーディングカードゲーム(TCG)です。公式には「マジック」と略して呼びますが「ギャザ」「MTG」などと呼ばれることもあります。
もっともよく遊ばれているTCGとして、ギネス世界記録に認定されています。
多人数で対戦することもできますが、基本的には1対1で遊びます。それぞれ20点のライフと、60枚以上のカードで構成されたデッキを持っています。
交互にターンを行い、ライフポイントが0になるか、山札を引けなくなったプレイヤーが敗北します。
現在はスマホアプリでも遊ぶことができます。
キング・オブ・トーキョー(2011年)
プレイヤーは突然変異した怪獣や巨大ロボットなど、モンスターを1つ担当します。
自分の手番にはダイスを6個振り、その目を使って攻撃や回復などを行っていきます。エネルギーを使うことで、2本の首を生やしたり、装甲を得たり、光線が出せるようになったりと、さまざまな能力がつきます。
規定の勝利点を集めるか、他のすべてのモンスターのHPをゼロにすると勝利です。
トーキョーにいると、勝利点を多くもらうことができますが、他のプレイヤー全員から攻撃を受けることになります。また、トーキョーにいる間はHPを回復できなくなってしまいます。
人気シリーズの1つで「キング・オブ・ニューヨーク」「新・キング・オブ・トーキョー」「キング・オブ・トーキョー:ダークエディション」など、さまざまなバージョンが出ており、追加モンスターの拡張セットも出ています。
アンドロイド:ネットランナー(2012年)
TCGではなく、LCG(リビングカードゲーム)と呼ばれるジャンルの2人用ゲームです。
TCGではブースターパックにランダムでカードが入っていますが、LCGでは決まったカードが入っているため、使いたいカードが出るまで買い続ける必要がありません。
通常のカードゲームとの大きな違いは、それぞれルールが異なる点です。
ランナーとコーポに別れてゲームをするのですが、カードの種類もできるアクションも違います。さらに勝利条件もまったく異なるため、2種類のルールを把握しなければなりません。
さらに手番もアクションポイント制になっており、規定回数のアクションしかできなくなっています。
なかなかハードルが高いゲームですが、TCGのようなゲームが好きな人ならば試してみる価値があります。
トレジャー・ハンター(2015年)
ドラフトしたカードで遺跡に挑む2~6人用のゲームです。
ドラフトの方法は、オーソドックスなやり方で、1枚を選んで残りを隣へを繰り返します。
手札が決まったならば、氷山(青)、ジャングル(緑)、火山(赤)の順番で解決していきます。
その色のカードを持っているならば、すべて出さなければなりません。その後、合計の最小値と最大値の人がボード上にあるタイルを受け取ります。
タイルはランダムで置かれるため、必ずしも高ければいいわけではありません。また、さまざまな特殊カードがあるため、それによって数値を上下することが可能です。
シンプルなドラフトゲームで、しっかり考えどころもありますが、ルール説明込みで1時間ほどで終わります。
バニーキングダム(2017年)
プレイヤーはうさぎの領主となり、うさぎの王の命を受け、新たな世界を征服していきます。
手番でやることは、手札から2枚のカードを出すだけです。残りの手札は隣のプレイヤーに渡します。これを手札がなくなるまで行うとラウンド終了です。
カードは「領地カード」「建物カード」「得点カード」の3種類です。得点カードにはさまざまな得点方法が書かれているのですが、ゲーム終了時まで裏向きで置かれているため、他のプレイヤーには知られません。
これを全4ラウンド行い、もっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
序盤は陣地を広げて資源の種類を増やしていくのですが、中盤からは建物を選び、後半からは得点カードを選んでいきます。ゲームの進行状況によって、カードの優先順位が変わってくるため、上手く見極める必要があります。
キーフォージ(2018年)
TCGともLCGとも違う、まったく新しいタイプのカードゲームです。
キーフォージのデッキはAIによって作成されています。デッキごとに名前がついており、この世に同じデッキはありません。カード裏面はデッキごとに異なるため、構築することもできません。
また、カードにはコストに相当するものがありません。そのため、序盤から最強のクリーチャーを出すこともできます。もちろん、好きなカードを出せるわけではなく、手番開始時にカードの種類を1つ宣言し、そのカードだけが使えるようになります。
さらにゲームの目的は相手を倒すことではありません。
キーフォージの目的はアンバーというトークンを集めて、キーに変換することです。そのため、たとえ相手に強力なクリーチャーがいたとしても無視してゲームに勝つこともできます。
ブースター感覚で新しいデッキを買う、かなり独特なゲームです。残念ながら日本語版は出ていませんが、カードゲーム好きならば、ぜひ一度試してみて欲しいです。
カーニバル・モンスターズ(2019年)
モンスターを戦わせるのではなく、怪物園に展示するのが目的のドラフトゲームです。
ドラフトによってカードを1枚選んだならば、プレイするか確保するかを選びます。プレイする場合は、そのための土地やコストが必要になります。確保する場合は1金を支払い、以降の任意のタイミングでプレイ可能です。
一部のモンスターには危険アイコンが描かれており、その数が狩猟力を越えると罰金を支払わなければなりません。狩猟力は王立狩猟官とスタッフカードと狩猟トークンを合計します。王立狩猟官の値はダイスを振って決めます。
特殊効果を持つスタッフカードと個人目的カードにはテキストがありますが、メインのモンスターカードにはテキスト効果がないため、初回でもテンポ良く遊ぶことができます。
この手のゲームにはめずらしく借金があります。
手番ではプレイか確保のどちらかをしなければならないため、プレイできないカードは強制的に確保することになります。そのため、いらないカードを確保するために借金をするというなかなか理不尽なことが起こります。
シンプルなドラフトゲームで、同時進行で進むため、1時間程度の中量級ゲームを探している人におすすめです。