カーニバル・モンスターズはドラフトによってモンスターを展示する怪物園を作る2~5人用のゲームです。さまざまなモンスターが登場しますが、目的は展示のため、戦闘はありません。作者はマジック・ザ・ギャザリングを手がけたリチャード・ガーフィールドです。
カーニバルモンスターズについて
各プレイヤーに個人ボードと初期資金、初期土地2枚を配ります。
ゲームボードにカーニバルカードやトークン類を準備します。
ゲームは全4ラウンドです。
各ラウンドは4つのフェイズに分かれています。
ラウンドの流れ
フェイズ1:季節カードの公開
そのラウンドで適用される季節カードをめくります。
季節カードには季節ボーナスとトロフィーの2つの要素が書かれています。
フェイズ2:カーニバルカードのピックとプレイ
各プレイヤーは8枚ずつカードを受け取ります。そのうち1枚をピックして残りを隣に渡します。右隣と左隣のどちらに渡すかは個人ボードに描かれています。
ピックしたカードはプレイするか確保するかを選びます。
プレイする場合は土地やコストが必要になります。
確保する場合は1金支払い、裏向きで個人ボードに置いておきます。確保したカードは以降の好きなタイミングでプレイすることができます。確保枚数の制限はありません。
フェイズ3:危険判定
一部のモンスターには危険アイコンが描かれています。危険アイコンの数が狩猟力を上回ってしまうと罰金を支払わなければなりません。
狩猟力は王立狩猟官とスタッフカード、狩猟トークンを合計します。
王立狩猟官の値はダイスによって決まります。
フェイズ4:季節の終わり
トロフィーを誰が獲得するかを確認します。該当プレイヤーが複数いる場合は誰も獲得できません。
プレイしたモンスターは裏向きで個人ボードにまとめておいておきます。
裏向きで置かれたカードも終了時に得点として計算します。
ゲームの終了
4ラウンドが終わるとゲーム終了です。
最終得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
カードの種類
土地カード
土地は6種類です。中には遠隔地と呼ばれる土地カードがあります。遠隔地をプレイするためには対応する通常土地をすでにプレイしておく必要があります。
モンスターカード
モンスターカードは右上に必要な土地点、右下に得点が書かれています。土地は6色のうちいずれかが書かれており、複数色が必要なものはありません。
他に危険度アイコン、モンスター学アイコンが書かれています。モンスター学アイコンがついたカードをプレイすると山札からカードを引き、プレイするか確保するかを選びます。
テキスト効果などはありません。
スタッフカード
コストを支払ってプレイします。
永続効果をもたらし、ゲーム終了まで場に残り続けます。
個人目的カード
プレイせずに確保しておきます。
ゲーム終了時に条件を満たしていると得点をもたらします。
負債カード
任意のタイミングで借金をすることができます。負債カードを1枚受け取ると3金がもらえますが、終了時にマイナス5点です。負債カードは返済することができません。
シンプルなドラフトゲーム
スタッフと個人目的にテキストはありますが、メインとなるモンスターにテキスト効果がないため、テンポよく遊ぶことができます。ドラフトによる同時進行なのでダウンタイムもほとんどありません。
今回は4人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで1時間ほどでした。
基本はシンプルですが、どのカードを選ぶかが悩ましいです。ただ、カード量が多いため、運要素もそれなりに大きいです。たとえば、季節カードで黒のモンスターを競わなければならないのに、黒のモンスターが1枚もでないこともあります。
盛り上がるのが危険度判定で、ダイス目によっては一気に負債を抱える可能性があります。各ダイスは6面中4面がハズレのため、3個振って狩猟力0のこともよくあります。
カードは必ずプレイか確保をしなければならないため、ラウンド終盤ではいらないカードを確保するために借金するという理不尽なことが起こります(笑)
思ったよりサクサク進んだので2連戦しました。よくまとまっており1時間程度の中量級として重宝しそうなゲームですね。同じモンスターでもイラストが少し異なっているのもこだわりを感じます。
タイトル | Carnival of Monsters |
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発行年 | 2019年 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 45分 |
デザイナー | Richard Garfield |
https://gokurakism.com/carddrafting/