ミミックテイキングは擬態をテーマにした3~4人用のトリックテイキングゲームです。リードスートと同じスートで数字が近いカードが勝つという、かなり独特なルールです。
ミミックテイキングについて
カードは4スート、それぞれ1~9までと、ミミックカード4枚の合計40枚です。4人で遊ぶ場合は40枚すべてを、3人で遊ぶ場合、各スートの9を除いた36枚を使用します。
各プレイヤーに手札を配ります。配りきりのため、4人だと手札は10枚、3人だと12枚になります。
ゲームはマストフォローのトリックテイキングです。
ミミックは任意のタイミングで出すことができ、最弱です。全員がミミックを出した場合、最後に出した人が勝ちます。
勝敗の判定
全員がリードスートを出した
リードカードと数字が近いカードが勝ちます。差が同値の場合、後出し勝ちです。
リードスート以外のカードが出た
リードスートと同じ数字は切り札となり、トリックに勝利します。切り札が複数枚出た場合は後出し勝ちです。
切り札が場に出ておらず、誰もリードスートをフォローしなかった場合は、リードカードが勝ちます。
獲得したトリックは裏向きにひとまとめにして自分の前に置いておきます。切り札で勝った場合、そのトリックの中から任意のカードを除外できます。
トリックを取った左隣のプレイヤーが次のリードプレイヤーとなります。
これを繰り返し、残り手札が1枚になったらラウンド終了です。
得点計算
最後に残った1枚を獲得したカードに入れるかどうかを決めます。入れない場合はゲームから除外します。
獲得したカードをスートごとに分けます。ミミックは好きなスートに入れることができます。
もっとも多いスートの枚数から、もっとも少ないスートの枚数を引いた値がマイナス点です。
差が0の場合、完全擬態ボーナスが入ります。
0種類 | 0点 |
---|---|
2種類 | 5点 |
3種類 | 10点 |
4種類 | 15点 |
得点を記録したら次のラウンドを行います。前のラウンドで最後にトリックを取ったプレイヤーがリードプレイヤーになります。
ゲームの終了
3人の場合は5ラウンド、4人の場合は4ラウンド行うとゲーム終了です。
合計得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
かなり独特なトリックテイキング
リードカードともっとも近い数字のカードが勝つという、かなり独特なトリックテイキングゲームです。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで40分ほどでした。
通常ルールでは獲得したカードはゲーム中に確認できないのですが、ヴァリアントルールだと獲得したカードはスートごとに分け、表向きで置いておくことができます。
こうすることでカウンティングの必要がなくなり、どのカードを集めればいいのかが分かりやすくなります。また、どのカードを誰にあげるのが良いのか・悪いのかも明らかになるため、こちらのルールで遊ぶのがおすすめです。
一般的なトリックテイキングでは、トリックを獲得した人が次のリードを行います。そして、リードプレイヤーの方が勝ちやすくなっていることが多いです。好きなスートを出すことができますし、最強のカードを出せば必ず勝てます。
ミミックテイキングでは、リードプレイヤーは勝ちづらいです。フォローされれば負けますし、違うスートの同じ数字を出されても負けます。
そのため、トリックを取ったプレイヤーではなく、左隣のプレイヤーがリードすることになっています。最後にカードを出す場合、かなり調整が効きます。
今回は3人で5ラウンド行い、20対10対9という結果でした。やはり4種類そろえられるかどうかが大きいですね。やりやすいのは2種類なのですが、それほど得点が伸びません。
かなりオリジナリティが高いルールなので、変わったトリックテイキングを遊んでみたい人におすすめです。
タイトル | Mimic Taking |
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発行年 | 2021年 |
プレイ人数 | 3~4人 |
プレイ時間 | 20~40分 |
デザイナー | Shirakami |
BGGリンク | Mimic Taking | BGG |