がんばれカメくん(はらぺこかめさん)は2~5人用のレースゲームです。カードをプレイして5色のカメを進めていきます。各自は担当のカメが1匹ずつ決まっているので、そのカメを1位でゴールさせることを目指します。作者はライナー・クニツィアです。
がんばれカメくんについて
はじめにカメタイルを1枚ずつ配ります。これは非公開情報で、5色のうち1色のカメが描かれています。これを最初にゴールさせるのが目的です。
その後、各プレイヤーにカメカードを5枚ずつ配ります。
カメカードにはカメのイラストとプラス、またはマイナスが描かれています。カードをプレイすることで対応する色のカメがプラスならば前へ、マイナスならば後ろに進みます。矢印が描かれたカードは最下位のカメが進みます。また、虹色のカメのカードは好きな色のカメを進めることができます。
カメが重なっている場合は、一緒に移動します。
たとえば、上から順番に赤、青、緑、黄と重なっていた場合、緑のカメを進めると、赤青緑が一緒に進んでいきます。移動先にカメがいれば、その上に乗っかります。
手番ではカードを1枚プレイし、それから山札から1枚を補充します。
これを繰り返し、いずれかのカメがゴールするとゲーム終了です。
先にゴールした色のカメタイルを持っているプレイヤーがゲームに勝利します。もし、カメが重なって同時にゴールした場合、もっとも下にいるカメが1位です。
5色のカメによる正体隠匿レース
見た目から分かる通り、5歳以上から遊べる簡単ゲームです。
しかし実際にやってみると、なかなかどうして大人でもしっかり楽しめます。
自分の色を進ませたいところですが、露骨に進めるとバレてしまい、妨害されてしまいます。そのため、カメの固まりが一進一退するのですが、これが妙に面白いです。
カードをプレイする度に「ほう」「なるほど」「そうきますか」といった風流な感嘆の声が聞かれます。
カードは進むか戻るかしかなく、特殊効果などは一切ありません。コースも10マス足らずの直線です。
そういった最低限の要素ながらも、しっかり駆け引きやジレンマを感じさせてくれるのが、さすがクニツィアだなと感じました。
誰かに強く勧める、とまではいきませんが「なんとなく持っていたい」と感じさせるゲームでした。