RISE(ライズ)は10個のトラックを進めて都市を発展させていく2~4人用のゲームです。トラックのマスに別のトラックのアイコンが描かれているため、連鎖して進められるようになっています。
RISE(ライズ)について

ゲームボードは10枚あり、すべて両面仕様になっています。好きな組み合わせを選べるため、全部で1,024通りの組み合わせがあります。
カードはアクションカードとイベントカードが交互に置かれます。アクションが4枚で、それぞれの間に3枚のイベントカードが入ります。
アクションカードは右に行くほどコストが高くなりますが、そこまで含まれるイベントがすべて発動するようになっています。
たとえば、左端のアクションは無料で獲得できますがイベントは起きません。右端は獲得するのに3金かかりますが、その間にあるイベントが3枚とも適用されます。イベント内容はいいものもあれば、悪いものもあります。
アクションカードは3つの時代に分かれていて後半になるほど効果が強くなります。イベントカードは完全にランダムです。
ライズは3つの時代に渡ってプレイされます。各時代が4ラウンドあるため、全12ラウンドを行います。
ラウンドの流れ
各ラウンドは5つのフェイズに分かれています。
- 収入
- カードの準備
- 工場コマの配置
- アクションとイベントの解決
- ラウンド終了時効果
1.収入
産業トラックの値だけ収入を得ます。
2.カードの準備
アクションカードとイベントカードを並べます。アクションカードには上下2つのアクションが描かれており、下のアクションを実行するにはコストがかかります。
3.工場コマの配置
スタートプレイヤーから順番にアクションカードのところに自分の工場コマを置いていきます。この段階ではまだアクションは実行しません。
すでにプレイヤーがいるところを選んだ場合、その人よりも前(左側)にコマを置きます。その代わりすでに置いていたプレイヤーは学校タイル1枚をめくれます。
4.アクションとイベントの解決
左から右に向かってアクションとイベントを解決していきます。イベントの効果を受けるのはそれよりも右のアクションを選んでいるプレイヤーだけです。
5.ラウンド終了時効果
「ラウンド終了時○点」といった効果がある場合、それを解決します。
上限を超過した分の所持金を捨てます。
ゲームの終了
全12ラウンドが終わればゲーム終了です。
最終得点計算を行い、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
コンボでトラックを上げまくる

テキスト効果などはなく、とにかくアイコンを参照してトラックを上げまくっていきます。トラックを上げることで別のトラックも上がるため、連鎖的にマーカーが進んでいきます。
今回は3人で遊び、ルール説明からプレイ終了まで2時間弱でした。
感覚としてはフリート:ダイスゲームのようなコンボしていく紙ペンゲームが近いです。ただ、トラックによってはメリットとデメリットが一緒になっているため、とにかくすべてを上げればいいというわけでもありません。
環境汚染や暴動が起こるとデメリットが大きいため、適宜それらを上げる作業が必要になってきます。
独特なのが学校タイルです。
アイコンが描かれているのですが、裏返すことでそのトラックが進みます。ゲーム中に表に戻すことができるため、何度でも使えます。これにより、ある程度狙った方向に進めるようになります。
一見すると複雑そうですが、やることはトラックを進めるだけなのでわかりやすいです。ただ、どの順番で何を進めていくかがとても悩ましくなっています。
アクションによっては複数マス進めるのですが、このときは通ったすべてのマスの効果が発動します。
そうすると「こっちを上げると、こっちも上がって。さらにこれとこれも上がって。えーと、これは上げたっけ?」となり、現状の把握が難しくなってきます。今回はトークンを使って実行済みのアクションを管理していました。
言語依存はフレーバーテキストくらいしかなく、アイコンも初見でわかるものばかりなので初回からでも遊びやすいです。ボードの組み合わせによっても展開が変わってきそうです。
タイトル | Rise |
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発行年 | 2022年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 60分 |
デザイナー | Remo Conzadori, Marco Pranzo |
BGGリンク | Rise | BGG |