ロココの仕立屋は、仕立屋の経営者となり、素材を集めたり、衣装を製作したり、室内装飾を作成したりしていく2~5人用のゲームです。デッキ構築、エリアマジョリティ、セットコレクションとさまざまな要素が詰まったゲーマーズゲームです。
ロココの仕立屋について
各プレイヤーは個人ボードと初期デッキ、初期資源を受け取ります。個人ボードには手番で行えるアクションが描かれています。
ゲームボードはプレイ人数に応じて使用する面が変わります。他に衣装タイル、材料タイル、恩恵カード、従業員カードがあります。
ラウンド開始時、このラウンドでどのカードを使用するかを決めます。
山札から好きな3枚を選びます。山札がなくなったら捨札と合わせて新しい山札を作ります。どのカードを使うかは選べるのでシャッフルは不要です。
スタートプレイヤーから順番にカードを1枚プレイしてアクションを実行します。カードはマスター、熟練、見習いの3種類に分かれており、行えるアクションに制限があります。ほとんどのカードは以下のアクションの後にカードに描かれた追加アクションができます。
- 王妃からの寵愛
- 素材の獲得
- ドレスの制作
- 従業員の雇用
- 従業員の派遣
- 設備への投資
これを順番に行い、全員がすべてのカードを使い切るとラウンド終了です。
7ラウンドでゲーム終了で、最終得点計算を行い、もっとも得点が高いプレイヤーの勝利です。
要素は多いが分かりやすい
手番で何ができるのか、コストがどのくらいなのかということはすべて描かれているのでプレイしやすいです。
従業員の雇用がデッキ構築、派遣はデッキの圧縮、ドレスの制作はセットコレクション、ドレスの貸出はエリアマジョリティと要素は多めです。
前々からタイトルは知っていたのですが、今回プレイでした。
1度遊んだことがあるという方にルールを説明していただき、3人でのプレイです。
ルール説明からゲーム終了まで2時間半ほどでしたが、今までやらなかったのがもったいないくらい面白かったです。特にアクションカードの使い方は、以降のいくつかのゲームに影響を与えているのではないでしょうか。
従業員を雇用することでアクションカードが増えますが、すべてのカードを使わないと山札に戻らないため、どの程度まで増やしていくかが悩ましいです。
今回わたしはできるだけ従業員を雇うようにして、あとは装飾重視でプレイしました。従業員の数に関するカードを確保し、あとはお金にまかせて装飾で得点を稼いでいきます。上手いことカードがかみ合い、そのまま終了時得点になるカードも確保できて、何とか勝つことができました。
自分でデッキからカードを選ぶことができるため、いわゆる引き運がありません。従業員も場に並んでいるものを選んで買えるため、自分の方向に合ったものだけ増やしていくことができます。
従業員カードは後半になるほど強力になっていくので、最後まで逆転の可能性を残します。
斬新な要素はありませんが、さまざまなメカニズムが上手くまとまっており、ストレスなく遊ぶことができます。何度も遊びたくなるゲームですが、残念なのは現在入手難ということです。
2014年に日本語版も発売されていますが、すでに絶版になっています。良作なので、なんとか再販して欲しいものですね。