ソムニアは夢をモチーフにした2~4人用のトリックテイキングゲームです。プレイヤーは夢の世界を探索しながら夢のかけらを集め、追いかけてくる悪夢から逃げます。プレイ人数によって若干ルールが変わるので今回は3人用ルールを紹介します。
ソムニアについて
実際の説明書ではトリックテイキング用語は使われていません。
ここではトリックテイキングに慣れている人向けに言葉を言い換えて説明します。
使用するカード
4スート、2~10の全36枚です。
ただし切り札の5と7は強さが変わり、11と12になります。
カードのポイント
ポイントトリックゲームのため、カードにポイントが書かれています。
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
10点 | 2点 | 3点 | 5点 | 10点 | 13点 | 20点 |
切り札ありのゲームだと合計が151点、
切り札なしのゲームだと合計120点です。
ゲームの流れ
各プレイヤーはライフチップを3枚受け取ります。ラウンドで負けるとチップを失い、誰かがすべてなくなるとゲーム終了です。その時点でもっとも多くライフを持っているプレイヤーの勝利です。
ディーラーはすべてのカードをシャッフルして、各プレイヤーに9枚ずつ配ります。
ディーラーの左隣からリードを行います。
ゲームはマストフォローのトリックテイキングです。誰かがフォローできずに出した最初のカードが切り札スートになります。切り札は1度決まったらそのラウンドでは変わりません。
以降は切り札あり、マストフォローのトリックテイキングですが、切り札はフォローを無視して出すことができます。
ただし2つの例外があります。
- リードが切り札スートでない場合に切り札を出す場合は、場でもっとも強いカードである必要があります。
- 切り札の12はマストフォローを避けて持っておくことができます。
全員の手札がなくなるとラウンド終了です。
① 1トリックも取っていない人がいれば、その人の負けです。
② ①に当てはまらず、1人が100点以上取っていればその人の負けです。
③ ①②に当てはまらず、2人以上が同点だったら、同点の人全員が負けです。
④ ①②③に当てはまらない場合は点数が2位の人が負けです。
負けた人はライフチップを1枚失います。すべてのライフチップを失った人が出るとゲーム終了で、残ったライフがもっとも多いプレイヤーの勝利です。
勝ちすぎても負けすぎてもダメ
勝敗の決め方がいくつかあるため、その状況に応じたプレイングが要求されます。
一般的なトリックテイキングだと、とにかく多くのトリックを取る、またはできるだけトリックを取らないというルールがほとんどです。
そのため、このように勝敗条件がいくつかあるトリックテイキングは初めてという人も多いかもしれません。
個人的にめずらしいと感じたのは、カードの強さが変わるところです。
ソムニアでは切り札がゲーム中に決まり、それによって切り札スートの5が11に、7が12に変わってしまいます。また、カードのポイントも変わってしまうので、計算しづらくなります。2点だと思って取ったカードが20点になってしまうので「あれ?100点越えた?」となる可能性があります。
今回3人で遊んでみたのですが、なかなか不思議なプレイ感でした。
トリックを取った方がいいのか、取らない方がいいのかも最初は分からないので、手札を確認した段階では、それがいいのか悪いのかも分かりません。実際にやってみると、すべてのパターンが起こりうるので、そのときどきに応じた判断が重要です。
どの色が切り札かを箱にマーカーを置いて表示するのはなかなかの工夫ですね。カードが配りきりでも問題ないですし、ゲーム中に簡単に確認することができます。
「トリックテイキングなんて強い手札がきた人の勝ちでしょ?」と思っている人に試して欲しいゲームです。