スパイコネクションは、エージェントを派遣してネットワークを構築し、ミッションを達成する2~4人用のゲームです。カードに書かれた都市をすべて訪れるとミッション完了で、誰かが7つ完了させるとゲーム終了です。
スパイコネクションについて
各プレイヤーは自分の色のスパイミープルとディスク15枚、スタートミッションカードを受け取ります。
ゲームボードには12の都市が書かれており、都市と都市の間は何マスか空いています。
ゲームボード左にはミッションカードが4枚縦に並んでいます。ミッションカードには、いくつかの都市名と得点が描かれています。
ゲームは誰かがミッションを7つ達成するまで手番を繰り返します。
手番で行うこと
手番では以下の3つのアクションのうち、1つを実行します。
A.新たなミッションの獲得
ゲームボードにあるミッションカードを1枚獲得します。1番下は無料、下から2番目はディスク1枚、3・4番目はディスク2枚をカードに置いておく必要があります。
ミッションカードは3枚まで持つことができます。
B.新たな都市への接続
新たな都市に接続する前に、自分のスパイをネットワーク内の好きな都市まで移動させることができます。
その後、都市と都市の間のマスすべてにディスクを置くことで新たな接続を行います。すでに他のプレイヤーのディスクがある場所には1マスにつき2つのディスクが必要です。
都市と都市をつないだら、その先にスパイを移動させます。
C.スパイの移動
自分のネットワーク内の好きな都市に自分のスパイを移動させます。
手番終了時、自分のスパイがいる都市を確認します。ミッションカードに一致する都市があれば、そこにディスクを置きます。カード上のすべての都市にディスクが置かれるとミッション完了です。すべてのディスクを手元に戻し、カードは裏向きにして自分の前に置いておきます。
ゲームの終了
誰かがミッションを7つ達成したら、その人以外が一手番ずつ行ってゲーム終了です。
達成したミッションの得点を合計して、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
王道ユーロのルート構築
シンプルなルールのルート構築ゲームです。特殊効果も追加手番しかないため、初回からでも分かりやすいです。
今回は3人で遊び、ルール説明からゲーム終了まで40分ほどでした。
要素が最小限まで削られており、2021年の新作とは思えないほどでした。
手番ではカードを取るか、ルートをつなげるか、スパイを移動させるかしかありません。
チケット・トゥ・ライドなどと違って、すべてがミッションカードが公開情報のため、誰がどこを目指しているのかも一目瞭然です。そのため、あの人はここに来そうだからディスクを置いておこうかといった妨害も可能です。
また、手番終了時にいる都市にディスクが置かれるため、上手くカードを揃えれば同時に複数枚達成が可能になっています。
線路などのルート構築は、一度配置したら後はゲーム終了時までそのままのことが多いですが、このゲームではまた手元に戻ってくるところが特徴です。
ミッションを終えたら、その場から姿を消すというのはテーマとも合っていて良いですね。
今回はカード運にめぐまれて、終盤はほとんどルートを伸ばすことなく、自分のネットワーク内を行き来しているだけで7枚達成することができました。
ルート構築の面白さを抽出した感じで、気に入る人は多いのではないでしょうか。ただ、最近の派手な効果に慣れているプレイヤーだと、ちょっと淡泊に感じるかもしれません。
タイトル | Spy Connection |
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発行年 | 2021年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 20~30分 |
デザイナー | Matthew Dunstan, Brett J. Gilbert |
BGGリンク | Spy Connection | BGG |