ハーフパイント・ヒーローズは２～７人用のカードゲームです。場札と手札があり、手札から１枚以上のカードをプレイして、ポーカーのように役を作ります。これを全員の手札がなくなるまで繰り返して１ラウンド終了です。10ラウンドでゲーム終了なのですが、その前に勝てる方法もあるので一筋縄ではいきません。
ハーフパイント・ヒーローズについて
カードは５スート、各１～13までの合計65枚です。
カードにはそのラウンドで使う手札枚数と、場に並ぶカードの数、それから１～13までのランクが書いてあります。カードにはイラストが描かれており、すべて異なります。
手札とは別に０～３までの予測カードとプレイヤー用の賭けチップ、リファレンスカードを受け取ります。
スタートプレイヤーが山札を１枚めくります。
それから、そこに書かれた枚数だけ場札を並べ、各自に手札を配ります。
各プレイヤーは場札と手札を見比べ、そのラウンドで何回勝てるかを予測します。予測カードは複数枚選ぶことができるので、最大で６（１+２+３）までの勝ちを予測できます。
予測が終わったら次は賭けです。
賭けは予測を外しそうなプレイヤー１人を選びます。これは同時に行い、そのプレイヤーの前に賭けチップを置きます。
予測と賭けが終わったらカードプレイです。
スタートプレイヤーから１枚以上のカードを順番にプレイしていきます。役は場札と合わせて作ってもいいですし、プレイしたカードだけで作ってもいいです。
たとえば、場に赤５、青６、緑９と並んでいる場合、手札から青９を出せば９のワンペアになります。または手札から赤７、緑８と２枚プレイすればストレートになります。
勝ったプレイヤーは全員がプレイしたカードをひとまとめにして獲得し、次のカードをプレイします。
カード補充はないので、全員の手札がなくなるまで繰り返すとラウンド終了です。
ラウンドが終わったら得点計算です。
１勝利につき10点、予測が当たれば予測カードに書かれた分のボーナス、賭けが当たれば+20点です。これを付属の得点用紙に記入します。
これが基本的な流れなのですが、いくつかの例外処理があります。
１つが喧嘩です。
ラウンド中に誰かが３回連続して勝つと、喧嘩が発生し、手札が残っていてもラウンドが終了します。喧嘩を発生させたプレイヤーだけが得点を獲得し、他のプレイヤーはそのラウンド０点になります。さらに喧嘩を発生させたプレイヤーは30点のボーナスがあるので、最低でも60点獲得します。
もう１つが銃撃戦です。
誰かが５回連続で予測を当てる、または喧嘩を発生させると銃撃戦が始まります。（喧嘩や予測の成功は得点用紙に記入するスペースがあります）５連続を出したプレイヤーが次のラウンドで勝つと、その人の勝利となり、ゲーム終了になります。
この場合、それまでの得点は一切関係ありません。
さまざまな読み合いが発生
場札と手札を合わせて役を作るため、テキスサスホールデムのようなプレイ感があります。また、カードを順番に出して勝敗を決めるところにトリックテイキングを思い浮かべる方もいるかもしれません。
「自分が勝つかどうか」を考えるのはもちろんなのですが、喧嘩と銃撃戦があるため、他のプレイヤーの動向にも注意を払わなければなりません。
自分の予測が当たったからと、他の1人に勝たせ続けると、喧嘩が起こってしまい、せっかくの成功がムダになってしまいます。
今回は５人で最後まで遊んでみたのですが、１度だけ喧嘩が起こりました。しかも、全員がそのことに気づかず、次のラウンドを始めようとしたときに「あれ、そういえばさっきの喧嘩じゃない？」と気づきました。
これにより、かなり印象に強く残り、以降は迂闊に喧嘩を起こさせないに気をつけるようになりました。喧嘩が起きるとひとりだけが得点するため、順位が大きく変動します。
今回は銃撃戦が起こることはなく、１時間半ほどで10ラウンドまで行い、330対310対290対200対180という結果でした。だいたいのラウンドが０～40といった得点で、たまに50が出るくらいのペースでした。
手札は最低１枚出せばいいため、かなり自由度が高く、狙ったタイミングで他のプレイヤーをつぶすといったこともできます。せっかくできたフルハウスをフラッシュでつぶされたりすると、かなりヘイト値が高まります（笑）
役はリファレンスカードがあるため、そのときどきに参照すれば特に覚えておく必要はありません。ルールも基本的には手番でカードを１枚以上出すだけなので、そこまで難しくはないです。７人まで対応しているので、オープン会などに持ち込めば、ちょっとした合間にも活躍しそうです。
