3人でオーディンの祝祭を遊んだ後、せっかくだからまだ遊んでいないゲームを遊んでみようと思い、アルカナムをやってみることにしました。誰もルールを知らない状態だったので、最初から説明書を読み上げて試行錯誤しつつ、一通り最後まで遊んでみました。
アルカナムについて
アルカナムはタロットカードを使ったボードゲームです。カードは大アルカナと小アルカナに分かれており、それらをプレイしていくことでコマを移動させたり、特殊効果を得たりしていきます。
ボードにはコマを置く用の10個のマスと4つの名家の威信トラックと得点トラックが描かれています。また、小アルカナには各家を表した4つのスートと数字、またはコマのアイコンが描かれています。コマは各家に4種類ずつあり、キング、クイーン、ナイト、ポーンの形になっています。
手番では必ず小アルカナをプレイしなくてはなりません。その後、プレイしたカードに対応するコマを移動させます。移動させた先に特殊効果があるならば、その効果を得ます。特殊効果を持った大アルカナはプレイしてもしなくても構わなく、小アルカナの前でも後でもプレイできます。
ターンの初めはカードのドローから始まります。カードは小アルカナならば3枚、大アルカナならば1枚引きます。手札制限が6枚なので、7枚以上になる場合は即座に上回った分を捨てます。
次に手札の中の1枚を伏せておきます。これはビッドのようなもので、4つの家のうち、どこが勝つかを賭けるような感じです。
各プレイヤーが1手番ずつ行うとターン終了です。
これをくり返し、人数によって決まったターンが終わったときに、スコアリングがあります。4つの家を比べ、それぞれが伏せたカードの枚数によって得点を獲得します。ちなみに今回の3人用の長時間ゲームだと3ターン目と6ターン目が終わった後にこのスコアリングがあります。ゲームは7ターンです。
規定ターンが終わればゲーム終了で、もっとも得点が多いプレイヤーの勝利です。
デザインは美しいがゲームとしては分かりづらい
1ターンにカードを1枚、または2枚しかプレイしないので、やるべきことは少ないです。カードに言語依存はありませんが、これはただカードに書いていないというだけで、テキスト効果は別紙を参照にしなければなりません。ちなみに大アルカナは22種類あるので、さすがに1回やって把握できる量ではありません。アイコンなども書いていないので別紙確認必須です。
1回プレイしてみた感じ、いろいろなところが分かりづらいです。
特にアイコンが大変で、4つの家のアイコンと4つのコマのアイコンが同じようなデザインになっているので、どのアイコンがどれを指しているのかも最初はよく分かりません。それからキングとクイーンのアイコンも区別しづらいです。この辺り、もっとはっきり分かるようなデザインにして欲しかったです。
それから先ほど挙げたカードもイラストが全部異なりデザインとしては美しいのですが、ゲームとしては使いづらいです。もしかして、そのままタロットカードとして使えるようになっているのでしょうか。
また、カードの強弱の差もだいぶ激しいです。「え、それ強くない?」というのもあれば「ふーん」というのもあり、だいぶ引き運に左右されます。
今回はルールを読みながらということもあり、3人で1時間半ほどかかりました。慣れると長時間ゲームでもだいぶ早いと思います。標準ゲームだとさらにターン数が少ないので、より運要素が強くなるかもしれません。
もっと分かりやすいデザインだったら遊びやすかったのになぁと思う惜しいボードゲームでした。