ブラックスワンは2~4人用のゲームです。シングルやグループ、シークエンスなどでタイルを出していき、7番目を出した人が場に出ているすべてのタイルを獲得します。タイルにはプラスとマイナスがあるため、得点が高ければ自分で取り、マイナスならば相手に取らせる必要があります。
2対2のチーム戦で遊ぶのがメインのため、そちらのルールを紹介します。
ブラックスワンについて
タイルは4スート、A~Kの52枚とワイルド(フクロウ)が3枚、ブラックスワン1枚の合計56枚です。
ゲームは2対2のチーム戦で、各チームが向かい合わせになるように座ります。プレイ中は牌に関する会話、相談などは禁止です。
タイルをよくきって各自が14枚ずつを受け取ります。
適当な方法でスタートプレイヤーを決めます。次のラウンドからは最後にタイルを取ったプレイヤーがスタートプレイヤーになります。
スタートプレイヤーから時計回りにタイルを出していきます。
タイルの出し方は以下の通りです。
シングル | 好きなタイル1枚。 |
---|---|
グループ | 同じ数字のタイルをまとめて。 |
シークエンス | 同じスートの2枚以上の連番。 |
特殊なタイル
ワイルド(フクロウ)
任意のスート、数字として使えます。
シングル、グループ、シークエンスのどれにでも使うことが可能です。
ブラックスワン
シングルでしか出すことができません。
このゲームでは出し方の制限などはありません。そのため、最初がシングル、次の人がシークエンス、その次がグループなど自由に出すことができます。パスはできないため、必ず1枚以上を出さなければなりません。
ただし、7枚を越えるようには出すことができません。
7枚目を出した人は、それまでに出たすべてのタイルを獲得し、手元に置いておきます。そして、新たに場に好きなタイルを出します。
手札がなくなったプレイヤーはゲームから抜けます。獲得したタイルがそのまま得点になります。
得点計算
A | 20点 |
---|---|
10 J Q K | 10点 |
5 | 5点 |
ワイルド | マイナス20点 |
ブラックスワン | マイナス100点 |
その他 | 0点 |
ただし、最後の7枚はタイルを出した人ではなく、最初に抜けた人が獲得します。その7枚にブラックスワンが含まれている場合は、最後まで残った人がブラックスワンだけを引き取ります。
上記を繰り返し、先に300点に達したチームの勝利です。
シンプルなチーム戦
とてもシンプルなチーム戦のゲームです。ちなみにBGGでのルール難易度を表すWeightは1.00です。(宝石の煌めきが1.84、ラブレターが1.20)
トリックテイキングにおけるマストフォローのようなしばりがないため、自由な組み合わせでタイルを出すことができます。
ゲームの見所はブラックスワンの行方で、これ1つでマイナス100点のため、いかにして相手チームに取らせるかがポイントになってきます。この辺のプレイ感は「30を言ったら負けゲーム」と似ています。
30を言ったら負けゲーム …… お互いに1~30までの数字をカウントしていき、30を言った方が負け。1度に3つまでの数字を言うことができる。
もちろん、手札の状況次第ではどうにもならないため、そこまで完璧にコントロールすることはできません。
そして、なんといってもこのゲームの魅力はタイルです。
麻雀のような牌になっており、立てることができます。しかも、4スート、A~Kまであるため、トランプとしても使うことができます。一般的なトランプ牌と比べて、かなり格安(購入当時3,200円)だったので、いろいろなゲームに使えそうだなと思って購入に至りました。
ブラックスワンとして遊ぶだけでなく、いろいろなトランプゲームにも活用できそうなのでかなりお得ですね。
タイトル | Black Swan |
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発行年 | 2012年 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 30分 |
デザイナー | Gary Kim |