ブランクワールドは大航海時代を舞台にした2~4人用ゲームです。プレイヤーは雇われた提督となり、未開の海域を探検して、世界地図を完成させていきます。上手く海路がつながるようにタイルを配置していくので、遊ぶたびに違った世界地図ができあがります。
ブランクワールドについて
各プレイヤーは港マーカーと個人カード、サマリーを受け取ります。ゲームボードは5つのエリアに分かれており、エリアごとにタイルの山札が異なります。その他に、袋に入った発見マーカーと海賊チップ、大発見カード、お金があります。
ラウンド開始時に、まず船舶改良するかどうかを決めます。改良すると移動できる最大距離が伸びます。ただし、移動するのにもお金がかかるので、改良したからといって最大距離進めるとは限りません。
手番では、探索か交易ができます。
探索
移動のための費用を支払い、マップ上でコマを移動させていきます。まだ発見されていないスペースに移動したら、そこが陸地かどうかの判定を行います。マスに書かれた数値と補正値を足した数だけ発見マーカーを引きます。
袋から発見マーカーを引き、最低でも1つ茶色がでると、そのマスは陸地になります。マーカーがすべてが青だとそのマスは海になります。
めくったタイルに発見マークがあった場合は、発見チャートを進めるか、3金得るかを選べます。海タイルの中には海の厄災や海賊といったタイルがあります。厄災を引いた場合は移動が強制終了となり、海賊だった場合は判定を行います。海賊判定の結果でお金を得たり、都市からの収入が減ったりします。
移動が終わったら、その手番で通過した都市のいずれかに港マーカーを置きます。すでにすべての港マーカーを使っている場合は、建設済の港を1つ廃止して新しい港を建てます。
交易
交易は探索と同じようにコマを移動させ、港ではなく、交易所を配置します。交易所になったところは収入が1金増えます。
全員が探索か交易のいずれかを行ったら年末処理を行います。各都市の価値を合計し、その分だけの収入を得ます。もし借金をしている場合は利子を支払います。
これを以下の条件を満たすまで繰り返します。
- 規程ラウンドの終了
- いずれかのプレイヤーが50名声点に到達
- 海洋タイルがすべて使用される
- 陸地タイルがすべて使用される
上記いずれかの条件を満たしたら、そのラウンドを最後まで行い、ゲーム終了です。発見チャートによるボーナスや残金に応じた得点を加え、合計得点がもっとも多いプレイヤーの勝利です。
徐々に完成していく世界地図
発見マーカーを引いて判定を行うので、運要素は強いです。手番中に引いたマーカーは袋に戻らないので「これ以上進むと発見しづらくなる」「次は見つけやすいはず」といった予想はつくものの、最終的には運です。
それでいながら、引くマーカーの数は周りのタイルの影響で増減したり、陸地を発見したときに獲得する得点も周りのタイルの影響を受けるなど、細かい処理がいろいろあります。タイルは大きさの割にいろいろな情報がつまっているので、注意してよく見なければなりません。特に、どことどこがつながってるかは重要で、後になって「あれ?これ以上進めないのでは?」となります。
今回は3人で遊びましたが、結局、誰も交易のアクションを行いませんでした。また、負債を取ったプレイヤーもいませんでした。
マーカーを引いてタイルをめくるだけにならないように、さまざまな要素があるため、初めは逐一処理を確認する必要があります。また、価格を考えると仕方がないのかもしれませんが、情報量の多い小さいタイルはちょっと見づらいです。
判定で一喜一憂したり、タイルをめくって「これじゃないんだよなぁ」というのが楽しいゲームです。テーマ的にネオアトラスが好きな人も気に入るかもしれませんね。