愚かな牛は3~6人用のカードゲームです。順番に家畜カードをプレイしていき、誰かの手札がなくなるとラウンド終了です。ただし、自分の前に置かれた要らない仔カードがマイナス点になるため、早く上がればいいというわけではありません。他の人に。いかにいらないカードを押しつけるかがポイントです。
愚かな牛について
使用するカードは家畜カードと要らない仔カードの2種類です。
さらにそれぞれに羊、豚、馬、牛の4種類があります。
家畜カードは手札になり、要らない仔カードはオープンで山札になっており、ゲーム途中でいずれかのプレイヤーの前に置かれます。
まず手札として、各プレイヤーに家畜カードを9枚ずつ配ります。
手番では以下の3つのうち、いずれかを行います。
1.家畜カードを1枚を捨てる
手札から家畜カードを1枚捨てます。
その際、捨てたカードによって効果が発動します。
羊 | 効果なし。 |
---|---|
豚 | 左隣のプレイヤーが捨札から山札のいずれかからカード1枚を手札に加える。 |
馬 | プレイヤー全員が家畜カードを1枚裏向きに出し、一斉に左隣のプレイヤーに渡す。 |
牛 | カードを出したプレイヤーが山札からカードを1枚引く。 |
2.同じ種類の家畜カード2枚を捨てる
同じ種類の家畜カード2枚を捨てると、左隣のプレイヤーの前に要らない仔カードが置かれます。要らない仔カードにはマイナス点が書かれており、ラウンドが進むほどマイナスが大きくなります。
3.パス
パスをして、捨札か山札の1番上からカードを1枚手札に加えます。
これを繰り返して、いずれかのプレイヤーの手札がなくなるとラウンド終了です。その際、もっとも多くの手札を残しているプレイヤーはマイナス4点、次に多くの手札を残しているプレイヤーはマイナス2点です。
また、自分の前に要らない仔カードがある場合は、その分のマイナス点が加わります。
これを3ラウンド繰り返して、もっともマイナスが少ないプレイヤーの勝利です。
終わらせられるけど終わらせていいのか……?
手札をなくせば終わるのですが、自分がなくしたからといって勝つ訳ではないところが面白いです。
自分の前に要らない仔カードがあると、たとえ先にあがったとしてもマイナス点になるため、なんとかそのカードを誰かに押しつけたいところ。かといって、もたもたしていると他のプレイヤーにあがられてしまうので、ギリギリまでねばるか、ある程度のところで妥協するかの見極めが重要です。
要らない仔カードはマイナス1点・2点・3点と後半になるほど大きなマイナスになります。そのため、終盤は大きく点が動くので展開が派手になります。また、描かれている家畜のイラストがどんどんヒドくなっていくのも凝っています(笑)
今回は6人で遊んでみたのですが、要らない仔がめまぐるしく移動するので、最後の最後まで誰が有利なのか分からない展開でした。わたしは手札を減らすことを重視して、多少要らない仔がきてもあがるやり方でプレイしました。結局、マイナスを1枚しか受け取らなかったプレイヤーの勝利で終わりました。
人にマイナスを押しつけるため、攻撃要素があります。ただし、攻撃先が決まっているため、特定のプレイヤーに集中攻撃ができないルールになっているのもポイントですね。
家畜カードには家畜のイラストしか描かれていないので、最初はどの家畜がどんな効果なのか分かりづらいです。そのため、最初の方はみんなが効果を確認しながらプレイしていました。この辺の効果がカードに描かれていれば初回からもっと遊びやすくなるのではと思います。といっても、3種類しか効果がないので、何ラウンドかで把握できるレベルですが。